こんにちは、かたせうみです。
本日は雇用保険の記事です。
よくある問い合わせ風にまとめたので読んでみて下さい。
離職票の見方や日額等は別記事となりますので、記事下のリンクからご確認ください。
- 雇用保険とは?
- 雇用保険、よくあるお問い合わせ
- よくあるお問い合わせじゃなくて、まずどうしたらいいか知りたい!!
- 退職後したけど、次の就職先が決まっています。
- 次の仕事は決まっているけど、仕事の開始まで間が空いている。
- 転職先から「被保険者証」を持ってきてと言われたけど、何かわからない
- 給付制限中って、働けないんでしょ?生活できないじゃん!手続きしないわ!
- 仕事辞めたけど、『離職票』とかいうの、届かないんだけど?
- 役所行くの面倒、手続きしないと罰金とかあるわけ??
- 独立開業する為に辞めました。これって、保険もらえないんでしょ?
- 気づいちゃったんだけど、条件満たしているのに保険掛かっていなかった!!
- 朝会社に行ったら倒産していた!!
- 会社が倒産!!っていうか、社長が夜逃げ!!お給料もらってないのに!!わけわかんないよ!
- 夫の会社から、雇用保険貰っている間は扶養には入れないって言われました。
- 病気とかケガで今働けない。とか、妊娠してやめたけど・・・・。という場合
- 雇用保険って、誰が入れるの?
- 雇用保険、後半は②で
雇用保険とは?
『雇用保険』とは、昔の『失業保険』。
年齢が上の方は、『失業保険』の言葉の方がしっくりくるみたいですね。
仕事をしていたけれど、何らかの理由でやむを得ず失業してしまった場合、次の仕事が決まるまでの一定期間、給付金を受け取る事が出来る、国の保険制度の事を云います。
雇用保険、よくあるお問い合わせ
それでは、仕事を辞めた場合のエトセトラを、私が考えられる範囲で仮定して、ざっくり簡単に答えていきたいと思います。
※前職で、通常勤務をして一年以上ということを前提とします。
(基本的にこの保険は、*1一年以上かけていないと貰えない為。)
よくあるお問い合わせじゃなくて、まずどうしたらいいか知りたい!!
会社を辞めると、雇用保険を貰う手続きに必要な「離職票」等が送られてきます。
会社の都合でやめると、健康保険も減額になったりするのですが、この手続きにも「離職票」が必要な場合があります。
面倒くさいとか、訳が分からないといった理由で、手続きをせずにタンスにしまったままという人もいるのですが、正規の手続きを執ればお金がもらえる事がほとんどなので、訳が分からなくても、封筒の中身に目を通して、お近くのハローワークに行きましょう!
持って行くものや今後の流れについては、以下の記事を参考にして下さい。
雇用保険については、色々記事を書いているので、手続き等は以下のリンクを参考にしてください。
☆ 雇用保険手続きの流れや、手続き時の持ち物についてはこちら。
☆ 雇用保険がいくらくらい貰えるのか知りたい方はこちらです。
退職後したけど、次の就職先が決まっています。
転職おめでとうございます。
「明日から次の仕事へ行くよ!」または「一か月以内に次の仕事へ行くよ!」。
という場合、雇用保険の手続きは必要ありません。
後日、辞めた会社から『離職票』というものが届くので、大事に保管しておいて下さい。
万が一、転職先を 1年以内で辞める事があった場合でも、前職で保険をかけていた期間と合わせて、12か月あれば、雇用保険を貰う事が出来ます。
次の仕事は決まっているけど、仕事の開始まで間が空いている。
10月に辞めたけど、次の仕事が始まるの、4月なんだよね。
という場合もありますね。
基本的に、次の仕事が内定していると保険手続きは出来ないのですが、このように退職から次の仕事に行くまでに間がある場合、手続きできる事が多いようです。
次の仕事に行くまで、人生の夏休みだという方は、手続きしてみてはどうでしょうか?
自己都合で辞めた場合、給付制限があるのですぐにはお金はもらえないんですが、手続きをすれば「再就職手当」という一時金の様な物を申請できる可能性があるからです。
これは、次の仕事が決まっていても、要件を満たせば適用になる場合がありますので、ここで一回雇用保険を受給してしまうのも一つの手です。
注意
あくまでも窓口では『仕事決まっているけど、他にいい仕事あるかもしれないので探す。』というスタイルを貫いてください。
『次決まってるから仕事なんて探さない!!』
となると、「何しに来たの。」ってなっちゃいます。
仕事探したけど、結果的に内定していたところに行くのは、全然オッケーなんです。
転職先から「被保険者証」を持ってきてと言われたけど、何かわからない
「被保険者証」とは、雇用保険がかかっている(またはかかっていた)という証書です。
通常、退職時に離職票と一緒に会社から送られてきますが、小さい紙なので捨ててしまう事も。
転職先の会社は、この証書で保険番号を確認して自分の会社で雇用保険をかけるので、あなたに持ってきてと話をしているのです。
もし、見当たらなくても、身分証明書を持ってお近くのハローワークへ行けば、再発行ができますよ。
詳しくはこちらをどうぞ。
自分の雇用保険履歴を知りたい!被保険者証を再発行してもらいたい場合はどうする? – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
給付制限中って、働けないんでしょ?生活できないじゃん!手続きしないわ!
いやいや、ちゃんと申告さえすれば、アルバイトしたっていいんです。
何なら、3ヶ月程度の限定有期雇用で、がっつり働いたっていいんです。
(居心地良くて、そのまま就職すると、再就職手当のタイミングを逃す事あり、注意)
給付制限中のアルバイトについて
✔ 週20時間以上の就労となると、雇用保険がかかるので就職扱いとなり、手続きした保険は一旦止まります。
一旦止まるだけで、保険が消えるわけではありません。
✔ しかし、その仕事が終わって再離職の手続きをすれば、満了日前なら保険はまた再開されます。
止まっていた保険が再開されます。
止まっている間も給付制限期間は減っていくので、アルバイトで給付制限の2か月をしのぎましょう。
✔ 給付制限中のアルバイトを自己都合で辞めた場合でも、また給付制限がかかる事はありません。
何て都合のいい事でしょう。
冬なら、スキー場で3~4カ月だけ働くなんて事もできます。
夏なら、沖縄のリゾートで夏季限定のお仕事とかもいいですね。
あとは、選挙期間なら選挙管理委員会関連、年末年始なら郵便局やデパートのお歳暮特設会場などでしょうか??
有期契約で2~3ヶ月ガッツリ働いて、契約が満了したらハローワークで手続きして、残りの保険をもらいましょう。
内緒でやると、不正受給です。
仕事辞めたけど、『離職票』とかいうの、届かないんだけど?
仕事を辞めたのに、離職票が届かない・・。
たまにあります。
仕事を辞めてから10日以上経っていれば、離職票がなくても、雇用保険は仮の手続きができることがあります。
10日経っても離職票が届かなければ、管轄のハローワークへ行きましょう。
実は、従業員が退職したら、10日以内に会社は退職者が出たという手続きをしなければなりません。
会社は、従業員が退職した後ハローワークで離職の手続きをします。
この時出されるのが『離職票』です。
離職票が出されたら、会社から郵送等で本人へ離職票が渡されます。
ただ、手続きが極端に遅い会社もあったり、アバウトで、手続き忘れている会社もあるので、退職して10日過ぎても離職票が届かない場合は、まずは辞めた会社に「離職票がいつごろになるか。」と確認してみて下さい。
それでもらちが明かない場合は、免許証やマイナンバーカード等の身分証を持って、お近くのハローワークで相談してみて下さい。
手続きが遅くなれば、それだけ保険が貰える期間も短くなります。
ポイント
✔ 確認は、退職後10日過ぎてからにしましょう。
✔ 行くのが早すぎると、「まだ仮の手続きは出来ません。」と言われまます。
(会社側の離職手続きの期限前の為。)
✔ 10日たっても離職票が来なければ、身分証明書を持って、ハローワークへ駆け込みましょう。
✔ 離職票が既に手元にあれば、10日経ってなくても手続きできます。
レアケースですが、会社が雇用保険を抜く手続きだけして、離職票を作らないケースもありますから、あまり届かないようなら確認して下さい。
離職票については、「必ず出さないといけない。」という決まりはないので、こういう事も起こりえます。
役所行くの面倒、手続きしないと罰金とかあるわけ??
保険手続きしない場合の、罰金や罰則はありません。
が、しかし、後述しますが、具体的に貰える可能性のある金額を知った途端、急いで手続きする方は多いんではないでしょうか?
いくら貰えるか、獲らぬ狸の皮算用はこちら。
雇用保険の日額や計算方法を手っ取り早く知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
独立開業する為に辞めました。これって、保険もらえないんでしょ?
既に在職中から副業していて、一定収入があり、軌道に乗ったので退職した場合等は、失業とみなされないので、ほぼ手続きできないと思います。
ただし、仕事は辞めてみたものの、準備段階であるとか何も決まっていない、これから準備、ある程度アルバイトしなきゃな~・・、なんていう時は手続きできる場合があります。
最寄りのハローワークに、離職票を持って相談しに行ってください。
ポイント!形が大事です
✔ あくまでも、『開業を視野に入れてるけど、心許ないし、仕事も探すよ。』というスタンスで相談しましょう。
✔ 「仕事なんて探さないし!」となると、保険の主旨と違うので手続きできません。
※ 手続きして条件がそろえば、自営業の開始でも「再就職手当」を申請できる場合があります。
注意!
私の様に、『ブログで収益上がればいいな~。』という気持ちで副業して、売れっ子になったら独立して辞める~! なんて時は、大体出ません。
私は売れてませんけれども。
退職時の状況や、行政の判断にもよりますが、失業状態とならないためまず無理です。
しかも、健康保険は高い国保、年金は、高い上に将来貰える金額が少ない国民年金となります。
更に、会社に属さないため、次の雇用保険は掛けられず、掛けてきた保険は全てドブに捨てる事となります。
ひぇ~。
まぁ、そんなこと気にする必要無いくらい稼げれば問題ないですけどね(-_-)。
気づいちゃったんだけど、条件満たしているのに保険掛かっていなかった!!
可能なら、まず会社に確認してください。
信じられないかもしれませんが、本気で忘れていただけという事もあります。
(従業員の出入りが多い会社とか、漏らす事がある。)
しらばっくれられたら、契約書や給与明細を持ってハローワークへ相談しましょう。
雇用状況を判断し、適用になれば、2年遡って掛ける事も可能です。
もし、お給料から天引きされていた事が分かれば、もっと遡る事も出来るようです。
「そんな会社辞めてやる!!」となった場合でも、今後の事を考えて、雇用保険だけは掛けてもらってから辞めた方が賢明です。
何と言っても、いざという時頼りになるのはお金ですから。
朝会社に行ったら倒産していた!!
会社から、倒産する事に対し事前説明があればいいのですが、そういう事は少ないようです。
もし、会社が水面下で破産手続きを進めていた場合、社員に知れるのは、だいたい片付いた後。
代理人や破産管財人が貼りだされていると思いますので、連絡先を控えておきましょう。
そして、速やかに離職票の発行や、未払い賃金の支払いを依頼して下さい。
通常は、会社や代理人が従業員を集めて説明会を行い、今の状況と今後の予定を説明してくれるはずです。
会社側が、事前にハローワークに届けを出していて(会社は、大人数の離職者を出す場合、届け出なければならない。)、代理人がサクサク処理していれば離職票の発行も早く、本人がわざわざハローワークで相談する必要がないんですが、突然の倒産でバタバタしていると、そこまで手が回っていない事もあります。
不安な場合は、労働基準監督署とハローワークに相談へ行きましょう。
また、ハローワークや監督署にも、まだ倒産の情報が入っていない場合もありますので、言わないと諸々手続きが遅くなる事があります。
会社が倒産!!っていうか、社長が夜逃げ!!お給料もらってないのに!!わけわかんないよ!
夜逃げと倒産て何が違うの?という感じですが、会社を倒産させるにも、実はお金が要ります。
そんなお金無いよ!!という場合、俗に言う「夜逃げ」となります。
この場合は、ハローワークじゃなくて、すぐに労働基準監督署へ駆け込みましょう。
監督署の調査が入り、倒産の状況が確認できれば、未払い賃金の8割を国に立て替えてもらう手続きを執る事が出来ます。
すぐには入金されませんが、手続きが遅くなれば、それだけ入金も遅くなります。
既に上で書いた、夜逃げ以外の倒産の場合も、会社側で賃金の支払いが不能になった場合、立替制度が適用になります。
その後ハローワークへ相談して下さい。
事業主が夜逃げしても、役所の職権で保険の手続きが出来る場合がほとんどですから。
生活費がひっ迫している場合の相談は、管轄の市・区役所、役場、社会福祉協議会へ相談してください。
夫の会社から、雇用保険貰っている間は扶養には入れないって言われました。
これは、御主人が加入している健康保険組合によって扱いが変わりますので、御主人の加入している、「健康保険組合」に具体的な事を聞いて下さい。
一般的には、保険日額が3700円位を超えてくると、扶養とならない事が多いみたいです。
雇用保険は非課税ですが、貰っている間は、国民年金や国民健康保険の加入となります。
健保組合とハローワークから話を聞き、今後の働き方と照らし合わせて、扶養にすぐ入るのが得なのか、保険を貰った方がいいのか計算してみて下さい。
離職票があれば、基本日額はハローワークで計算してもらえます。
※自分でも計算できます。後述します。
病気とかケガで今働けない。とか、妊娠してやめたけど・・・・。という場合
雇用保険は、あくまでも『働けるのに失業してしまった』人の保険制度です。
ですから、この場合保険手続きが出来ない事がほとんど。
現在傷病手当を貰っている方も、手続きが出来ない事が大半です。
しかし、雇用保険の時効を延長する手続きが出来る事もあります。
雇用保険は、退職した翌日から1年以内に貰いきるのが原則。
手続きが遅くなると、とりこぼしが発生したり、消えちゃったりします。
ちょっと療養して休んでいたら、すぐに受給の満了日を迎え、貰いきらずに消えてなくなっちゃうんです。
*2これを防ぐために、延長の手続きがあります。
延長手続きをすれば、治療に専念しましょう。
病が癒えて、仕事が探せる状態になったら、保険をもらいながら就職活動することが出来ます。
妊婦さんに関しては、働ける状態なら手続きも受給もできます。
但し、産後8週間は、労働基準法で「働かせてはいけない期間」となるのでこの時は雇用保険の支給は停止になります。
妊娠中は、つわりもあって辛いし、支給停止期間もあるので、延長の手続きをする方が多いようですね。
★ 延長の手続きについては、妊婦さんなら母子手帳・けがや病気の場合は診断書をもって行くと、スムーズに手続きできます。
また、けがや病気で仕事を辞めても、『仕事を選べば週20時間以上働けるよ。』という場合は、手続きが出来ます。
別にフルタイムの仕事じゃなくてもいいのです。
雇用保険って、誰が入れるの?
新卒で早期に辞めた方が陥りやすい罠。
「雇用保険て何?誰が入れるの?」
雇用保険とは、『どうやって入るの?』というものではなく、会社の義務なんです。
一般的に会社は『週20時間以上、31日以上の雇用見込みがある』従業員一人でも雇った場合、必ず保険をかけなければいけないという決まりがあります。
*3適用除外の場合を除いて、仮に身分がパートであっても、週20時間以上の雇用契約をすれば、雇用保険はかかります。
というか、掛けるのが会社の義務です。
一日5時間のパートでも、週4回行くなら保険がかかります。
保険料は、職種にもよりますが、*4建設や農林水産業以外の職であれば、賃金総額の3/1000が自己負担、6/1000が事業主負担となっています。
保険料9のうち6を会社が払ってくれているという訳です。
仮に賃金総額が25万とすれば、自己負担は750円となりますね。
給与明細で確認できます。
保険料率は、割と頻繁に変わっています。平成29年度は、28年度より下がっています。(平成28年度は、自己負担4/1000)
給与計算ソフトを変えてなかったり、疎い会社さんの場合4/1000のままの場合も稀にあるので、確認してみましょう。
雇用保険、後半は②で
②に続きます。
次回は、離職票の見方や、貰える金額の話など。
他に、保険手続きの流れと、今日説明した内容で、書ききれなかった事の補足と注意点です。
ケースバイケースが多いこの保険、1つの線引きだけでは白黒出来ないので、あれっと思ったら、すぐに役所に確認して下さい。
読んでいただき有難うございました。
雇用保険記事まとめ
仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう① – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう②離職票の見方 – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう③雇用保険、日額と給付日数 – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【雇用保険手続きと持っていくもの】仕事を辞めたらとりあえずハローワークへ行っておこう④ – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ