会社を辞めた場合、雇用保険の手続きが、どのようになるのか記事にしています。
まずは、何日もらえて、いくらなのか、簡単に説明していきます。
①はこちらです
②はこちら
「雇用保険」貰える金額についての説明
雇用保険、実際に、どれ位貰えるのか気になりませんか?
まずは一覧表をご覧ください。
保険の日額(失業1日当りに貰える金額)は、離職理由に関係なく、退職前の6カ月に貰っていた賃金額と、退職時の年齢によって変わってきます。
(写真は平成30年のもの)
ややこしい公式がありますが、簡単な早見表がありますので、飛ばして次の項目へ・・。
まずは、自分の賃金日額を計算してみよう。
では、簡単日額の出し方です。
まずは、辞める前6か月の賃金を全部足して、180で割ってください。
これが賃金日額となりますので、以下の早見表をあてはめてみて下さい。
自分の年齢と賃金日額を照らし合わせたら、表の右側、基本手当日額をご覧ください。
これが、ざっくりとした失業1日あたりにもらえる金額です。
実は、会社を辞めなくても、自分が今いくらくらい保険を受給できるのか見当をつける事が出来ます。
離職票が届けば、表記されている賃金額から、自分が保険を一日当たりいくら貰えるのか正確に計算する事が出来ます。
以下は、正確な計算方法と解説です。
ざっくりでいいやという方は、とばして給付日数へどうぞ。
一日当たりの保険金額の計算の仕方
では、基本手当の計算方法と解説です。
まずは、賃金日額(W)を計算します。
賃金日額計算の仕方
*1退職前の6カ月分の賃金を全部足して、180で割って算出します。
例えば
毎月定額で27万貰っている場合、(270,000×6)÷180=9,000です。
ちょっと待って下さい!これは、あくまでも賃金日額であって、基本手当ではありません!!
この金額を、年齢と照らし合わせ上記の表を参照します。
『給付率』という項目がありますね、このパーセンテージをかけた物が『基本手当日額』となります。
80%とか、50%。
もしくは、上限越えならすぐ計算できるんですが、この金額だと、幅があります。
賃金日額の80%~50%って、随分ひらきがありますね(^_^;)
一般的には、高い賃金の人ほど給付率が下がるんですが、この給付率は適当ではなく、公式があります。
「雇用保険」の基本日額、幅がある場合の計算の仕方
では、日額計算に開きがある場合、どういう計算で算出されるのでしょうか???
賃金日額がWとして、基本手当がyということで、こんな公式になります。
y=(-W² + 24,140W)/24,000
な、なんじゃこりゃ~~!!
はぁ~??頭のいい人が考える事は分かりません。
私にはちんぷんかんぷんですが、とりあえず代入してみます。
要するに
基本手当日額=(-賃金日額² + 24,140(賃金日額))/24,000か?
35歳で退職、賃金固定27万円の場合。
基本手当日額=(-9000² + 24,140(9000)) ÷ 24,000
→(-81,000,000 + 217,260,000 )÷ 24,000
→136,260,000 ÷ 24,000 = 5677.5
おっと、それっぽい数字になった。
小数点は多分切り捨て(?)として、1日あたり 5677円の基本手当となります。
一体、誰がこんな数式考えたんでしょう?
とりあえず、自分で何となく計算する事は可能ですが、離職票を持ってハローワークへ行けば、システムをポンポンポーンと叩いて、速攻で計算してもらえます。
60歳~65歳で退職した場合は、この様な公式2つにあてはめ、低い方の日額が適用になります。
今回は省略します。
こちらの記事もどうぞ
雇用保険の日額上限が変わります。基本手当計算方法と早見表付き。 – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
じゃあ、自分は何日分の保険を貰えるんだろう???
1日当たり貰える金額が出た所で、じゃあ、自分はいったい何日分貰えるんだろうか???
基本手当の日数は、退職理由で異なります。
一覧表をどうぞ。
こちらは、定年や自己都合、一般的な期間満了です。
年齢に関係なく、かけていた期間により、日数が変わります。
これは、1社でなくても構いません。
*2途中、転職していても、期間を空けず次の会社で保険がかかっていた場合は通算されます。
一度保険を貰っていたり、1年以上間が空くと、保険をかけていた期間はリセットされます。
続いて、次。
こちらは、解雇や②で書いた、特別な雇止め等です。
ハローワークインターネットサービス – 基本手当の所定給付日数
例えば、大学を卒業して25年勤めあげて47歳で会社が倒産した場合。
一度も離職していないので、雇用保険をかけていた期間は20年以上となりますので、給付日数は330日分という事になります。
仮に、基本日額が上限額の8205円とすれば、貰いきれば2,707,650円です。
(平成30年8月1日から、日額上限は40円程度アップしています。)
沢山貰えますが、長年勤めて不慮の解雇ですから、心身のダメージは大きいでしょう。
それに、税金がかからないとはいえ、今迄の年収に比べれば雲泥の差ですね。
しかし、早期に就職が決まれば「再就職手当」というボーナスがついてくることがありますよ。
再就職手当についてはこちら
最後に
退職した時、すぐ次の事を考えられないかもしれません。
雇用保険の事なんて、考えられないかもしれないし、微々たるものと思って手続きに至らないかもしれません。
でも、ちょっと待って、お金は大事です。
後になって、『あの時手続きしておけば・・』なんて事にならないよう、こういう制度がある事を知っておいてください。
特に、新卒で会社辞めた人って、知らない人が多いから。
それでは、最後、保険手続きの流れについてお話し致します。
④に続くんです・・・ごめんなさい!
知ってる人でも見に来てね。
読んでいただいて、有難うございました。
雇用保険記事まとめ
仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう① – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう②離職票の見方 – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
仕事を辞めたら、ハローワークへとりあえず行っておこう③雇用保険、日額と給付日数 – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【雇用保険手続きと持っていくもの】仕事を辞めたらとりあえずハローワークへ行っておこう④ – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
【雇用保険】移転費や、広域活動費について、知っていますか?① – 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ
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