こんにちは、かたせうみです。
今日は、受験にかかる費用の話です。
大学に合格したら、あたりまえですが入学金を払わなければいけません。
国公立と私学で金額の差はあれど、入学時は「入学金」と「前期授業料(と施設費等)」を一括で納めます。
そして、受験料は、私大の共通テスト利用が1件15,000円程度。
一般選抜の場合ひとつあたり35,000円くらい。
選択方式によっては割引等もありますが、いくつも受ければそれだけ受験料も嵩みます。
国立1本だけならそんなに受験料はかからないけれど、滑り止めやらなんやらで、結局受験料が30万をオーバーするのも普通です。
受験が終われば発表、支払いと、気が休まる暇もありませんが、受験期の1月から入学金を納めるまでの2か月の間に使うお金は150万くらい。
子供が高3の冬までに、それぐらいの金額の準備が必要になります。
私大?国立?まずは、大学の学費を考える。
志望校や、どこに住むかはこれから考えるとして、まずは、大学の学費がいくらかかるのか、シミュレーションしてみましょう。
(受験料のシミュレーションについては、こちらの記事をご覧ください)
医学部でも同じ金額?国公立大学の学費
まずは、国立大学の入学金や授業料です。
国立大学の場合、若干の差がある場合もありますが、入学金や学費はどこもほぼ同じです。
入学金
282,000円
授業料(年間)
535,800円
合わせて、初年度の納入金額は 817,800円 となります。
一部、看護・医療系の学部や大学で、授業料が高かったり、設備費が別途かかる大学もありますが、大体この金額です。
意外なことに(?)東京大学や、旭川医大等であれば、医学部でも初年度82万ということです。
2年目以降は53万5800円。
医学部は6年通わなければなりませんけどね。
東京医科歯科大(医)であっても、プラス20万程度です。
世の中は、勉強できるほどお金はかからなくなっているんです。
(進学にかかる塾代や学費は・・・、知らん!)
余談ですが、防衛大の医学部であれば、卒業後9年間自衛隊で働けば、学費は無料の上、在学中にもお給料が支給されます。
(途中で退官した場合は返還の義務が生じる。)
芸大はちょっと別で、設備費や実習費のほかに、教材費で数万~数十万の上乗せがあります。
芸術は、お金がかかりますね・・・・。
国立大学の場合、万が一の時は、奨学金以外にも学費の免除や半額免除がありますから、いざというときは学校に相談し、パニックにならないように、頭の片隅に選択肢として入れておいてください。
公立の大学は、県内・県外少し変わっている。
続いて、公立の大学のお話しです。
公立大学は、国立とはちょっと違う所があります。
管轄や運営が、市や都道府県となるため、「県内者」と「県外者」で入学金の違いがあります。
このため、受験前に住民票を移すご家庭もあるとかないとか・・。
医療系の公立となると、ちょっとびっくりするほどの差があります。
例) 福島県立医科大 県内者入学金 282,000円 / 県外者入学金 846,000円
県内者と県外者、その差56万!
県外者にはちょっと痛い金額ですね。
福島医科大、初年度は1,860,000円位かかり、諸経費は別途となっています。
(別途って・・・・、いくらだろう・・・??)
公立大学の場合、都道府県や市町村で違いがありますが、県外者の入学金が高いこともあって、国立大学の初年度に払う金額よりも、かなり高めの設定になります。
*1初年度に関して言えば、私立大学と同等か、下手したらお高い場合も・・・。
私立大学の学費を見てみよう
国公立の学費を書いたところで、次は私立大学の学費です。
私立大学の学費にも相場はありますが、大学や学部によってその金額は結構変わってきたりします。
文系より理系、昔からある学部より、新設された学部 や、グローバル系は概してお高くなります。
医学部に至っては、異次元の世界になってしまうので、このブログでは割愛します。
・・・・が、因みに、ざっとですが、参考程度に記しておくと、慶應医学部は年間360万円位で、東海大学や日大医学部だと、年間600万位かかります・・・・・。
慶應大学は高いイメージがあるけれど、実は他大学より学費は安いんですよ。
有名私大!早稲田の政経や、慶応経済学部の場合
それでは、私立大学の代表格、早稲田大学政治経済学部と、慶應義塾大学の経済学部、いくら位かかるのか見てみましょう。
早稲田大学学費
早稲田大学は、学費がそれほど高くないという事で有名です。
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早稲田大学政治経済学部 の入学金は200,000円。
諸経費と前期授業料等で、入学時は 709,700円必要です。
後期の授業料は 507,700円。
初年度に必要な額は、 1,217,400円となります。
2年目以降、学費が安くなるのかと思いましたが、なぜかかかるお金が120万程度。
授業料が値上げされたんでしょうか・・・。
でも、早稲田大学は、奨学金の種類も豊富なんです。
早稲田大学の奨学金は、所得に関係ない、成績優秀者への給付型の奨学金や、生活困難者への奨学金もありますので、受験前に確認するといいかもしれませんね。
以上は文系のお話しですが、私立大学の理系は、高度な機器や研究室があるためか(?)国立に比べて、授業料がびょ~んっと、跳ね上がります。
早稲田の理工だと、初年度は180万近く取られます。
はぁ??なにそれ。
お金持ちが多くて、なんとなく授業料もお高そうな慶應義塾大学の学費。
昔から「慶應ボーイ」なんて言葉もあるくらい、お坊ちゃまなイメージが強い慶應大学。
幼稚園や小学校からのもちあがりで、富裕層や良家の子女も多いため、大学の学費もお高そうですが、文系なら慶應義塾は意外に大学の費用が安いんです。
まとめサイトでは、日本で一番学費が高い大学みたいな紹介のされ方もしてますが、これは、医療系の学部が多いためです。
伝統のある大学は、学費が安い所が多いです。
医学部もお高いですが、上の項目で書いたように、慶應大学の医学部は、もっと高い大学と比べるとおよそ半額で勉強できます。
それでは話を戻して、文系の話です。
早稲田と同じ、経済学部を例にすると、以下のようになります。
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慶応義塾大学の入学金は 200,000円
授業料は、前期と後期で 860,000円
諸経費入れて、初年度の納入金額は 1,318,350円となります。
次年度以降は 1,118,250円だそう。
早稲田に比べるとちょっと高いですが、2年目以降安くなるので、4年間では慶応の方が安くなります。
また、慶應義塾の奨学金も、早稲田程ではありませんが沢山あります。
これらの奨学金は、卒業生からの寄付などで賄われているものもあります。
やはり、有名大学にはそれなりに愛校心があって、将来寄付が出来るほど有望な人材が集まってくるんでしょうか。
(そして、将来出世した暁には、大学に寄付をして税金を控除してもらって節税する。)
慶応の医学部は置いておいて、理工は、初年度183万取られます。
【参考】その他の私立大学学費
私立大学の学費は、経済や法学部等であれば、早稲田や慶応と同じくらいで収まる感じですが、MARCH や日東駒専等の中で、代表的な私立大学の学費も 、経済学部をモデルとして書いておきます。
中央大学学費
その昔、MARCHで一番学費が安いといわれていた中央大学。
現在は、入学金240,000円
で、授業料は前期と後期で823,400円。
諸経費を合わせて、初年度は1,267,300円。
2年時以降は1,042,300円と、確かに安いですが、昔よりずいぶん高くなった気がするな~。
日本大学学費
日東駒専の筆頭、日本大学。
経済学部の学費は、入学金260,000円。
授業料が年間810,000円。
諸経費合わせて、初年度は1,240,000円です。
2年時以降は1,030,000円となります。
お給料上がってないのに、ここ3年くらいで、20万位の値上げ・・・・。
東海大学学費
続いて東海大学です。
東海大学政治経済学部、入学金は300,000円です。 (たかっ)
授業料や諸経費合わせて、初年度は1,553,200円。
次年度以降も1,235,000円かかります。
文系で紹介した中では、段違いに高いですね・・・。
大学の授業料は、前期と後期で分納できますから、受験料を30万円と仮定すると、受験から入学金及び前期の授業料を払うまでに準備しておかないとならないお金は、ざっと見積もっても150万円位にはなりますね。
私立大学の理系は、破格に高い
国立に比べ、やはり私立大学の学費はお高いです。
特に理系ともなるとかなりの違いが出てきます。
ただ、理系は弱くて、文系に特に秀でている場合、無理して5教科勉強してレベルを下げたり、浪人するリスクを冒すなら、教科を絞って勉強し、レベルの高い私立大学に行くという選択肢ありですね。
但し、学費は4年間で200万位変わってきます。
でも、理系の場合は200万ではすみません。
先にも書いたように、早稲田の理工では、初年度180万もかかりますから・・。
理系だったら、東京理科大が比較的学費が安いといわれていて、初年度130万だそうです。
また、理系に進むと、大学院に行くのが最近のスタンダードというか、流れらしいので、子供が理系に進んだら、「大学院に行きたい」と言い出した時、どうするか考えておいた方がよさそうです。
(データソースは友人(;^_^A))
番外編 寄付金
番外編です。
私立大学の諸経費含め、記事にしましたが、じつはまだかかるお金があるんです。
それは・・、入学してからでないとわからない寄付金。
あくまでも任意、ご厚意というのもあれば、なかば強制的なところも。
だいたい一口10万位ですが、二口以上というのも見かけました。
無ければラッキーくらいに思っておいて、準備しておきましょう。
無いと思っていて、急にお知らせが来るとショックです。
あと、浪人して予備校の本科生になると、大学と同等の金額がかかることも稀ではありません。
浪人も視野に入れて挑戦させるなら、予算に入れておきましょう。
予備校でも、成績優秀者には奨学金や学費免除がありますが、入学前に申し込まなければなりません。
長くなってしまったので、②へ続きます。
次回は、実際にかかる受験費用と、寮費等の記事です。
続きはこちら⤵
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