大学受験の方法は多岐にわたる!受験方法をちょっと解説。

大学受験の方法は多岐にわたる!受験方法をちょっと解説。

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こんにちは、かたせうみです。

前回に引き続き、大学受験の記事です。

私が受験した数十年前、AO試験はありませんでした。

センター試験は共通一次でしたし、私大受験は推薦か一般。

現在の受験方法は、かなり多岐にわたっています。

しかも、2020年度にはセンター試験が廃止され、新たな共通テストが導入されます。

・・・、なんじゃそりゃ!!?

というわけで、現在行われている私立大学受験の大まかな流れと、受験方法について書いてみたいと思います。

受験方法1  総合型選抜(AO入試)と推薦

AOとは、アドミッションズ・オフィスの略で、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合っているかどうかや、学びへの意欲や関心、適性を重視して選考する入試。選抜方法は大学ごとに異なりますが、いずれも強い志望動機が必要です。

選抜方法は大学ごとに異なりますが、大きく分けて面接重視型と論文重視型があります。どちらの場合でも、その大学の志望理由や入学後の目標などをまとめた志望理由書が必要です。

推薦・AO入試の基礎知識と学習プラン(1)|入試|Benesse マナビジョン 保護者版

AO入試、現在は「総合型選抜」と名前を変えていますが、その昔は、「一芸入試」なんて呼ばれていました。

自己推薦なので、成績の基準もなく、高校から推薦してもらう必要もありません。

面接を複数回行うことも多く、一般入試と対策の方法が全く違うので、AOや推薦で合格できなかった場合は、一般試験の準備が間に合わない恐れもあります。

AOの場合、これまで試験内容に成績は関係ありませんでしたが、昨今は学力試験を課す流れになってきています。 

推薦入試には、「指定校」「特別枠」「一般」等があり、出席率や評定平均の基準を満たした者が、学校の推薦を受けて受験する形式のことを言います。

スポーツや芸術は「特別推薦」の枠となることが多く、「指定校」の場合は、大学側が生徒をとることを指定している高校に通っている事が条件です。

「指定校推薦」の場合、学校から推薦されれば自動的に合格となりますが、資格や成績の基準を満たさないと、推薦はしてもらうことが出来ません。

「一般推薦」の場合は、各大学の出願条件を満たして、学校から推薦状をもらえれば、受験することが出来ます。

受験内容は各校様々ですので、狙うなら早めに進路の先生に詳細を聞いて、対策した方がよいでしょう。

文科省は、定員の30パーセントをAOや推薦でとるよう通達を出している。

推薦入試は、なんとなく私大のものと思っていましたが、AO・推薦共に国公立でも既に導入されています。

東京大学でも、平成28年度入試から、全学部推薦入試を導入していますし、京都大学については、平成29年度入試から、学部に応じ、学力型AO入試又は推薦入試等による選抜を行う「特色入試」(平成28年度入試から導入)について、募集人員を拡大しています。

「一般入試のほか、各大学の判断により、入学定員の一部について多様な入試方法を工夫することが望ましい。」

との事で、見出しのような通達を、文科省が出しています。

推薦入試は、募集人数の30パーセント程度となっていますが、実際は「5割を超えない」という内容なので、私大の多くが、合格者の5割近くを推薦で出しています。

受験方法2 共通テスト利用試験 

国公立入試で課せられる、共通テストを利用した入試方法です。

共通テストの点数が一般受験で上乗せされるのではなく、共通テストの点数が、そのまま私大入試の点数となります。

ですから、共通テストを受ければ、各大学の個別入試を更に受ける必要はありません。

共通テスト利用の場合、1回の受験で何校でも出願することが出来るうえ、受験料も一件15000円前後とお手頃。

しかし募集人数は各科10~30人前後と少ない。

共通テストのみで結果が出るという手軽さと、私大対策の必要がないので、上位大学や国公立大を第一志望にしている人たちの滑り止めになることが多く、ハードルは高め。

MARCHクラスだと得点率は8割以上(明治で86パーセントくらい)、早稲田クラスだと9割以上求められます。

(因みに早稲田のセンター利用は3教科ではできません。)

慶応・上智のセンター利用は、*1ありません。

センターといえば、5教科受けなくてはいけないと思いがちですが、2教科、3教科での受験も可能です。

(他に、センター試験と個別入試を合わせた「併用型」もありますが、割愛させていただきます。)

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共通テスト利用、仕組みは分ったけど、どうやって試験の得点が分かるんだろう。

共テ利用、一体どうやって、私大は出願者の成績を知ることが出来るのでしょう?

答えは簡単です。

センターに出願した後、出願者宛に受検票諸々が送られてきます。

その中に、識別番号と受験者の名前がついたシールがたくさんついてきます。

私立大学の出願時に、願書にそのシールを貼って出します。

試験後、私大側がセンター側に試験結果の照会をかけるんです

そして、合否の結果が出ます。

共通テスト試験の出題範囲

共通テストは、基礎学力を判定するために行う、国公立大の一次試験のようなものです。

出題構成は、基礎問題が60パーセント。

応用問題が20~30パーセント。

難問は20パーセント未満。

全て、教科書や授業内容から出題されますから、しっかり対策して臨めば、高得点が狙えますが、私立大学の個別入試とは傾向が違ってくるので、どこにウェートを置くか考えてプランを立てる必要がありますね。

受験方法3 全学部統一試験

全学部統一試験。

大学によっては〇日程のような 名前の所もあります。

これは、一回の受験で、何学部も重複して受験できる形式です。

一般的な試験では、学部や学科ごとに日程が決まっています。

試験内容も違うんですが、全学部統一は、同じ試験内容で、いくつも学部を受験できます。

例えば、同じ大学で経済学部と法学部を併願する場合、法学部は2月10日で、経済学部は2月14日という事があります。

また、経済と法学部の試験日が同じという事も・・・・。

他に受けたい大学とも日程が被ったりして・・・。

全学部統一の場合は、一日で試験が終了するため、そういったわずらわしさがなくなります。

早い日程が組まれることが多く、そこで決まれば国公立志望の人は、いくつも大学を受けて回ることがなく、第一志望への対策に時間を割くことも出来ます。

受験料も、重複して受験する場合は割引になるケースもあります。

但し、共通テスト利用同様、募集人数が少ないため、簡単には合格させてくれません。

親にお金を出してもらう方法も、ちょっとは考えようね

ここでちょっと余談です。

現役受験生は、スムーズに事が運ぶように、親を説得する方法も考えましょうね。

親がしてくる質問を想定して、先にしっかり答えを準備しておきましょう。

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外国語外部入試 

英検や、TOEIC、TOEFL、G-TEC等、英語資格試験の級や、スコアを持っている場合、 英語試験が免除になる場合があります。

単純に、英語が免除になる場合と、持っているスコアを換算し、英語の得点とする場合もあります。

(〇点以上は、英語を満点換算する等)

もし、スコアを持っているようなら試験要領を確認してみてください。

英語が免除で、試験は現国だけという大学もあり、国語が得意なら大チャンスかも?

しかし、やはり、募集人数は数名と、かなりの狭き門ですし、スコアの場合、満点近い人たちが押し寄せてくる事もあり、かなりの難関となってます。

学部試験(学部別入試)

学部別入試。

いわゆる昔からの「一般入試」です。

なんだかんだ言っても、一番募集人数が多く、私が書いた記事の中では広き門(?)です。 

しかし、学部や学校により出題傾向も違うし、相性も・・・。

共通テストと違って、何でもありありの出題なので、共通テストの方が得点獲れる場合も多く、日程決めにも気を遣いますね。

色々な試験方法があるけど、結局これが本番。

最後に

大学受験は、他にも2科目受験等もあり、まさに多種多様。

高校の進路指導で説明はあるものの、やはり自分で情報を仕入れない事には始まりません。

大学にしても、特色ある講義をしていたり、校風も様々。

中学高校と違って、大学は学生自らが動かないとつまらない4年間になってしまうので、高3までに、色々見て調べておくことをお勧めしますよ。

頑張れ受験生。

そして、この記事はまだ続きます。

読んでいただき、有難うございました。

*1:平成28年度入試