娘の腎臓数値が悪く、大学病院で診てもらったら「IgA腎症疑い」。
前回「次の検診で、腎生検の日程を決めましょう」と言うことになったのですが、それから早3ヶ月。
定期検診の日がやってきました。
今日は特筆することもないんだけど、その様子など・・。
前回記事はこちら↓
これまでの様子などは、以下のリンクをご覧ください。
病院に到着し、定期の尿検査。今回の血液検査は無し・・、だったんだけど・・
娘と待ち合わせ、予約時間に病院へ。
再診なので、機械に診察券を入れる。
すると、長めのレシートみたいのがでてきて、そこに「どこそこの科で◯◯の検査をしてください。」という指示が書いてあった。
なんか、ハイテクで色々すごい。
最初はもちろん尿検査。
腎臓の診察には欠かせない。
検査機にカードを入れると、レシート上に「尿検査をしてください」の指示。
そして、その上にはデカデカと「採血はありません」と書いてある。
書くのが遅くなったが、ここは尿検査と採血の受付がセットになっている。
やたら採血にビビる娘はものすごく喜んでいる。
やっっっ、たぁぁぁぁ!!!
採血ないってよ!!
と、意気揚々と紙コップを持って採尿室へ向かい、採尿を済ませて診察室の前で待機した。
さて、しばし・・というかかなり待って、機械アナウンスにより診察室へ通される。
A医師は電子カルテを見ながら、前回の診察の状況などを再確認しているが、思い出すのにひと苦労している。
前回が初診だし、それから3ヶ月くらい経っちゃっているし、ここはもの凄く忙しい病院だから、多分すっかり私達のことは忘れているんだろう。
私なんて、昨日会ったお客さんのことも忘れているからね、大変だ。
ええと・・、前回は検査をしていて、数値がこれね・・。
??
あれ??
今どこに住んでいるんだっけ??
おお・・。
多分、カルテには、娘の住民票上の住所(北海道)と、居住地の住所(神奈川県)、優先順位の高い緊急連絡先の住所(私と夫、住所はもちろん北海道だ)が表示されているんだろう。
要するに、表示されている住所の3/4が北海道だ、多分。
あ、娘は現在神奈川に住んでいて、こちらの大学に通ってます。
今の所、北海道に戻る予定はありません。
私は北海道に住んでいて、診察の付き添いのために来ています。
A医師は、『あ〜そうだった。』というか、『あ〜、そうだっけ?』という感じで返事をし、今日の検査結果の説明を始めた。
尿検査の結果は、またしても血尿。
尿蛋白は2+。
肝臓とか膵臓とか、「沈黙の臓器」と呼ばれるものはいくつかあるが、腎臓もそのひとつである。
(それを言うなら、胃などは、かなり饒舌な臓器と言えるかも知んないね)
よほど症状が重くない限り、痛くも痒くもないらしいし、事実娘本人の雰囲気からは、そんな感じは一切しない。
強いてあげれば、以前より更にダラダラしていて、疲れやすく、行動的でなくなった点が、年齢と鑑みて『変だな』と思うくらい(でもこれも、昔からだしなぁ・・)。
あとは、関係あるのかないのか、「抜け毛がひどい」くらいだ。
しかし。
一見して割と健康体に見える娘であるが、今回は、クレアチニン比(だったと思う。忘れた)値がほんのわずかに上昇し、イエローゾーンから、オレンジゾーンに突入してしまっていた。
この尿は朝イチのもの??
いいえ、さっき取りました。
午後か。
動いた後だと、出やすくはなるんだけど・・。
ほんの僅かだけど、増えているね・・。
増えているといっても0.1位だから、この表(上で挿入した、重症度分類表のこと)ではオレンジに移行しちゃったけど、今の所そこまでは違わないよ・・。
けど・・。
う〜ん・・・。
大学4年生か〜、就職決まってるの?
就職とか、赴任先とかの関係で、どこで治療していくかも問題だよね・・・・。
赴任先とか・・、決まってないよね・・。
A医師は、この先の治療や定期的な診察のことを考えて、う〜んう〜んと唸っている。
紹介先とか治療計画の事を考えているのか??
治療をしていくとしても、長期となることが予想されるから、転勤や配属先如何により、途中でこの病院に通えなくなることも視野に入れねばならないし、今ここで治療を始めるべきなのか・・。
などなど、A医師が悩んでいる様子が窺える。
が、最大限、患者の都合や気持ちに配慮したいのかどうなのか、なかなか「腎生検しましょう」みたいな話にはスッとならない感じだ。
っていうか、前回腎生検しましょうって話だったんだけど、多分先生忘れてる。
それと、どうも、診療方針の主導権を、医師ではなく患者側に委ねたいみたいで、こちらの二の句を待ってる感じだ。
今まで、主導権をほぼ医師が握っているような診察しか自分は受けてこなかったので、この時点でちょっとどういう対応をすればいいのか困る感じなんだが、前回の様子といい、腎生検という言葉に、そんなに反発する人が多いのだろうか??
まぁ、娘は無言ながらめちゃくちゃビビってますが・・。
(このくだりは、後半w)。
先生はなんかすごく悩んでる様子だし、娘は娘で、なんの知識も方針も持たず、言われるがままって感じで、ぼーっとしてる。
ここ、診察室にはほとんど看護師さんが来ないから、「先生、どうします??」も「お母さん、どうします?」もなくて、話が進まない気がする・・。
せ・・、先生、あの、娘の配属先が決まるのは多分年明けですし、うちはもう、赴任地がどこであっても、こちらでの治療をお願いしたいと思っています。
それで、前回は積極的な治療を考え、腎生検を受ける方向でお話ししていて、今日は日程を決める事になっていたと思うんです〜・・。
と、会話にしゃしゃり出る私。
あ、そうだっけ??
うんうん、腎生検ね、分かりました。
いつくらいなら、大丈夫そうですか??
・・・・、A医師め、忘れていたな、前回の診察内容を(笑)。
てな訳で、腎生検の日程は、私の仕事を優先し、私が勝手にリクエスト。
で、そこに空きがあったので、運よくその日に予約を取り付ける。
その後、前回検査結果が出ていなかった項目について改めて説明がされた。
しつこい様ですが、前回の検診の記事はこちらです。
後から戻って読んでみてね。
閑話休題。
さっきの詳細な尿検査の結果表なんだけど、その数値は、こんな↓表になっている。
う〜ん、こういう波形は、本来出てほしくないんだよね〜・・。
表の見方がさっぱり分からんが、波がダメなら凪だろう。
多分健常者だと、平らな線が描かれるんだろうと勝手に判断。
A医師は、「値がもっと低ければ、『もう少し様子を見ましょうか?』ということもあるんだけどね。」と言いつつ、『やっぱ結構数値が良くないから、早めに治療を始めた方がいいよ。』という空気を出してきて、腎生検の正当性をアピール。
でも、実は、娘はビビってはいるが、私も娘も「生検やりたくありません!」とは一度も言っていない。
どちらかというと、乗り気っていうか、診断と治療方針が固まるならありがたいとすら思っているんだけど、A医師が色々とフォローしてくるので、『一体この先生はどんな患者さんと対峙してきたのか』と、ちょっとだけ心配になった。
大学病院は修羅場なんかな??
そして、
今日は採血していないんだけど、やっぱり採血・・してもらおうかな・・?
と言った。
ええっっっ!!!
きょ、今日は採血ないって・・!!!
・・ないと思ったのに〜!!
さっきまで、「はい」と「いいえ」と「え〜・・」位しか言わなかった娘が、突然意味のある言葉を発し、若干ビビる医師A。
ええ、うちの娘、普通に話せるんですよ・・。
しかし、A医師は優しい。
え〜、じゃあ・・・、採血、今度にする??
いいよ、次の入院の時でも。
ちょっと時間かかると思うけど。
マジか、先生優しいな。
でも、今日やらなくても、結局は採血するんだ娘よ。
で、同じことを思ったらしい娘は観念し、『どうせやる事になるなら・・』と採血に同意したが、その後、腎生検の説明が始まるとこの世の終わりみたいな顔をし始め、察した医師から「採血は入院時の検査の時に一緒にやりましょう。」という提案があり、採血は次回持ち越しとなり入院についての説明となった。
先生大丈夫??
看護師さんに怒られない??
その後、ザラザラと検査結果や同意書などを渡され、「じゃあ、この紙持って入院手続きのコーナーへ寄ってから帰ってね。」と指示を出され、私達は診察室を後にした。
今日は、再診で尿検査のみだったので、950円。
検査の予定をも変えさせてしまう娘のビビり、恐るべし。
続く。
次回腎生検の説明を受けるです。
それではまた。