こんにちは。
数日前に腎生検の入院から退院し、今日は難病申請の方法などを聞きに、またしても病院に来ています。
娘の病気が「ほぼIgA腎症確定」との事で、今日はソーシャルワーカーさんと面談です。
ついでに、腎生検で入院した分の請求書ができたというので、支払いも済ませることにしました。
腎生検後も安静が必要だったので、娘の面倒を見るため少し多めに休みを取った事が幸いし、退院後のあれこれができた。
すぐに帰らなくて良かったよ・・。
電話連絡の時、既に入院費用の金額は聞いていましたが、腎生検ってほとんど民間の医療保険が効かないので結構きつい金額です・・・、とほほ。
前回記事はこちら↓
これまでの経緯は、↓のリンクよりご確認ください。
腎生検の入院!5泊6日で、14万円だった
そんな訳で、腎生検で娘が入院した5泊6日分の入院費用が下。
腎生検、5泊6日の入院費用
⚫️ 入院及び検査、薬剤等一式(自己負担分) 101,900円
⚫️差額ベッド代(保険適用外) 33,000円(1日5,000円*6日+消費税)
⚫️食事負担額 6,860円(1食490円。入院時食事療養費一般適用)
合計:141,760円
総額141,760円。
ギリギリ本州滞在中だったので、クレジットカードで支払えました。
(北海道に戻った後だと、請求書が郵便できて、振り込みでの支払いの予定だった)
よかった。
せめてポイントだけでも・・って感じです。
1日5,000円/日の差額を支払った部屋は、差額なしの部屋より設備が多少良く、パーソナルスペース2倍の4人部屋ですが、グレードとしては一番下です。
一応、保険証とマイナンバーが紐付けされていれば、限度額証明の事前提出は不要でしたが、夫が取ってきたので、会計窓口には両方提出していました。
しかし、予想はしていたが、これは無用の長物となった。
事務のお姉さん、説明するの嫌そうだったなww。
「知ってます。一応出しただけなんで大丈夫です。」と言ってフォローしてみた。
日本には、高額療養費という制度があります。
医療費に「これ以上払わなくてもいいよ」という限度額が設定されており、それ以上の額となった場合は健康保険から賄われ、差額が戻ってきたり、会計窓口でそれ以上支払わなくても良くなったりという制度です。
申請して後から戻ってくる制度を「高額療養費」と言いますが、後から戻ってくるとはいえ、入院すると結構な金額になるので、退院時に高額なお金を支払うのは痛いですよね。
なので、入院など、医療費が高額になることが予想されている場合は、先に、「限度額適用認定証」を貰っておいて、入院時に窓口に出しておけば、会計時の支払いが、限度額+食事代などで済むようになります。
※ご加入の健康保険組合やお勤めの会社の窓口にお問い合わせください
最近は、適応している病院なら、マイナ保険証があれば限度額証明も不要になりつあります。
詳しくは↓こちらの記事をご確認ください。
ビバ、国民皆保険制度。
日本に生まれてよかった。
ただし、限度額といっても誰もが同じではありません。
所得により変わり、一般的な健康保険組合だと、以下の画像ような計算式で、限度額が求められます。
厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」より
会社員などは、標準報酬月額により上限額が大体80,100円か大体167,400円になります。
標準報酬額が26万円以下の場合は上限額が57,600円なので、働き始めて間もない人などは、57,000円くらいが上限となる人もいるかもしれませんね。
ここで、注目。
医療費の限度額が80,000円位と言うのは結構ご存じの方が多いと思うんですけど、標準報酬月額の50万を1万円でも超えると、自己負担額が倍額の16万とかになってしまう事は、あまり知られていないのではないでしょうか。
何事にも線引きがあるとはいえ、一気に倍とか酷すぎませんか?
高い社会保険料を払い、高い税金を払い、各種補助には該当しなくなる、色々な恩恵から外れてしまう「区分イ」の下限の人達、可哀想すぎます。
標準報酬月額って、色々なものが入る(単身赴任してれば、単身赴任手当が入るし、残業代も算定に入る)から、ある程度の年齢の人なら、額面上50万を超えることは結構あるんですよ。
そんな訳で、お察しの通り、我が家は「区分イ」の底辺層となるので、限度額関係ではなんの恩恵も受けることができませんでした。
せめて扁桃腺摘出術(大体10万円くらいと言われているが)が同じ月にあれば、合算して限度額の対象ともなり得ましたが、腎生検からすぐに扁摘はできなかったと思うし(耳鼻科の診察や、オペの混み具合もあるので、そういった点でも無理)、娘の負担を考えても、無理な話だ・・。
そんな事で、泣く泣く14万円を、会計窓口で支払ってきた。
かくなる上は、民間の医療保険だが、あいにく腎生検は、一般的には保険の対象とならない。
うまくやれば対象にできることもあるかもしれないが、保険会社に提出する診断書はとても高いので、お金をドブに捨てる可能性を考えて、請求するのはやめた。
ただし、入院自体には1日5,000円の保険が出るので(我が家の場合。いい保険かけてる人はもっとでるよ)、差額ベッド代は保険で賄うことができる計算だ。
次の扁桃腺摘出術は、診断がおりているから、保険が効くはず。
それに期待しよう・・。
シクシク。
民間の医療保険を無駄だとか情弱だなどと言うポストもよく見かけるれど、そんな事が言えるのは、健康なうちだけ。
いつ健康が損なわれてしまうのか、明日の事は誰にも分からない。
私は保険会社の回し者ではないけれど、保険はかけていてよかったと思っている。
勿論、今回おりるお金に比べたら、これまで支払ってきたお金の方が多いのだから、その分預金や投資に回して、医療費はそこから出せばいいのかもしれない・・。
けどさ、そんな事、いったい誰ができると言うのか。
大体、毎月保険を払ったつもりのつもり貯金やつもり投資をしたとして、資産を取り崩して医療費に充てるのって、通常のメンタルならできないよ。
削られる資産に、先の見えない治療の不安で精神持ってかれるに決まってる。
だったら、これまで払った金額は別として、困った時にお金が戻ってくる方がずっと気持ちが楽だ。
しかも、戻ってくる時は、大抵病院でかかった金額より多いのだから。
最近は、「国民皆保険制度もやめて任意にすればいいのに」とか言うビックリ発言も見かけるし、恐ろしいよね、ほんと。
話がズレてしまったが、一番の資産は健康だし、皆保険制度がある国に生まれて本当に良かったよ。
再度書くが、国民皆保険制度バンザイ・・。
ソーシャルワーカーから難病申請の申請方法を聞き、診断書(臨床調査個人票)を請求
別の日。
私と娘は、難病申請の詳細を知るために、病院の予約を取り、ソーシャルワーカーさんとの面談を行なった。
娘の腎臓が悪くなった時、IgA腎症が難病指定されていること、受給者証を取ると、難病治療にかかる医療費の補助が受けられること、但し、重症度によっては、IgA腎症でも助成が受けられないこともある事などは、調べて知っていた。
この人、お金のことばっかり言ってんな・・。
と思う人もいるかもしれないし、実際同じような事は夫からも言われるけれど、そんなの当たり前です。
国民皆保険制度バンザイとは書いたけど、実際お金がないと、充分な医療は受けられないし、受けさせてあげられない。
知らなければ「後の祭り」なんて事だってあるのだ。
とは言え、こう言ったことは大抵、診断後に医師やナースから説明があるし、相談すれば教えてもらえる。
教えられたことをちゃんと聞いて、言われた期限内に申請すれば、取りこぼすことは殆どない。
難病申請は、住民票のある管轄の保健所で行う。
なので、娘の場合は北海道で申請をしなければならない。
実際の居住地と住民票上の居住地が違うため、外来で説明を受けてからでは申請に手間取ることが考えられる。
だから、先にちゃんとした説明を聞いて、確認しておきたかった。
一応夫も地元保健所で話を聞いてくれたが、夫経由の話だと良くわからないかもしれないし、ブログネタにもならないから、この際娘とダブルで聞いておく。
さて、若いソーシャルワーカーさんは、申請方法と必要書類を説明してくれた。
基本的に、申請に必要となるのは、以下↓のもの。
難病申請に必要な書類
☆ 診断書(臨床調査個人票。全部で8枚くらいある)
☆申請書(自治体のHPなどからダウンロードする。分からなければ、保健所へ行けば多分もらえると思います)
☆公的医療保険の被保険者証のコピー(普通に保険証のコピーのこと。被扶養者の場合は、扶養者のものも必要。娘の場合は、本人のものと、父親のもの)
☆市町村民税の課税状況の確認書類(住民税の決定通知でいける。ない人は役所か保健所へお問い合わせを)
☆世帯全員の住民票の写し(マイナンバー付のもの。マイナンバーカードがあれば住民票はコンビニで取れるが、マイナンバー付のものはコンビニでは取れないことの方が多いので、役所へ行く方が早い)
※都道府県や指定都市により、必要書類が省略できたり、異なることがあります。
また、マイナンバーにより省略可能なものも増えてきましたので、必ず管轄の保健所などに確認してください。
詳しくはコチラ→難病情報センター
で、病院に依頼するものはこの中の「臨床個人調査票」だ。
有料。
3,300円くらいだった。
難病申請は、基本的には医師の診断から1ヶ月以内に申請しなければならない。
指定の様式がなければ病院の方でダウンロードして作成してくれるが、2024年は、なんと様式の変わり目でもあります。
ダウンロードできるサイトには、9月時点で2023年バージョンと2024年バージョンが混在しており、多くの自治体で2024年バージョンが推奨されている。
2024年一杯なら、大体どこも2023年バージョンで受付してくれるみたいだけど、2025年からはダメみたいだからご注意ください。
あと、この調査票は難病指定医しか作成することはできないので、かかっている先生が指定医なのかどうかは、直接確認するか、ネットなどでご確認ください。
さて、本来の申請の流れとしては、次回の外来時に診断を受け、事務へ請求するのが筋だろうが、そうすると面倒くさがりの娘が郵送忘れなどして1ヶ月経過してしまうかもしれない。
今後はこう言うことも一人でやらなきゃいけなくなるんだから、しっかり頼むよ、娘。
なんてこった・・。
そんな話を雑談でしながら、「退院時に、診断はほぼ確定と言われたが、正式な診断は、次回の外来となる。次回は自分が同席できないので、娘が一人で話を聞かなければならないこと、申請先が北海道となることなどから、話だけでも一緒に先に聞いておきたかった。」旨を話すと、ソーシャルワーカーさんは笑顔で
あ、ほぼ確定なら、A先生に今確認して、診断書が出せるか聞いてみますね。
と言って、面談室から出て電話で確認してくれた。
マジでぇ??
一応断りを入れておくが、「診断書を早くくれ。」とは一言も言っていない。
ありがたや。
それから2分も経たないうちにワーカーさんは戻ってきて
A先生からOK出たんで、帰りに文書依頼をしてから帰ってください。
診断書ができるまで、数週間かかることもありますから。
と言った。
私は、手続きの流れを教えてもらえれば十分ありがたいつもりで訪問したが、まさかこんなに早く話が進むとは思わなかった。
これでひとまず、後顧の憂いは消えた。
本当にありがたいことだ、感謝感激。
ちなみに、相談料はかからなかった。
本当は次の外来も同席したかったが、少し間が空くので、それはもう諦めた。
娘が一人で行ってくれ。
ところで、難病申請の申請書には、本人の署名欄がある。
これも二度手間にならぬよう、夫からこちらへ、居住地区の申請用紙は既に送ってもらってある。
あとは、娘に署名させて、保険証とマイナンバーの写しを取っておけば、臨床調査個人票を北海道へ送ってもらうだけで難病申請の手続きができる。
難病の申請には重症度も関わってくるが、取り急ぎ出来上がった調査票を娘に写真で送ってもらったところ、ヒートマップ(後述)では対象外のようだったが、尿蛋白の数値が要件を満たしていたので、多分申請は通るだろう。
重症度が高いことを喜んでいる場合ではないけれど、一応これで、次回からの扁桃腺摘出術やパルス治療で支払う金額は、上限で済むはずだ(無料じゃないよ)。
上限額の詳しくは、コチラ→難病情報センター「難病指定患者への医療助成制度のご案内」
ヒートマップについては、こちら↓の画像を参照してください
画像は難病情報センターより
さて、実は何記事も書いている間に、腎生検後の外来は終了して、個人票も既に出来上がって郵送待ち状態。
タンパク値が2+から3+へ、コレステロール値が(なんでぇ・・)爆上がりとの娘の報告だが、A先生からは「体質とか遺伝もあるかもね」と言われたとの事。
扁摘については耳鼻科の診察を受けてから。
で、扁桃腺摘出術の日程はその時決まるらしいが、すぐにとはならないかもしれないと言われている。
耳鼻科はどこも混んでいるからなぁ・・。
とりあえず、耳鼻科の先生も良い先生だったらしいので、一安心。
患者が若いと、先生も親切だね。
それではまた次回。
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