【高年齢雇用継続給付終了のお知らせ】私はちょっと怒っている

【高年齢雇用継続給付終了のお知らせ】私はちょっと怒っている

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こんにちは、かたせうみです。

今日の私は、怒っています。

実は昨年からずっと怒ってます。

タイトルだけ下書きのままで旅行などに行ってしまったため、危うくお蔵入りする所だったこの記事ですが、怒りを掘り起こして完成させようと思います。

高年齢雇用継続給付金は、減った給与を補填する制度

2019年11月の末に耳に飛び込んできたニュース。

「政府は、高年齢雇用継続給付金を、2025年から段階的に縮小し、最終的には廃止の方向で方針を固めた。」

はぁ????

若い人にはなじみの無さそうな言葉ですが、「高年齢雇用継続給付金」というのは、60歳を迎えて減ってしまった賃金を、雇用保険の財源から、国がちょっと補填してくれる制度の事を言います。

一般的に、会社勤めをしていると50~55歳位で昇給がなくなり、60歳を迎えると賃金が減らされます。

60歳定年の会社もありますが、現在の法令では、会社は従業員を何らかの形で65歳までの雇用を維持しなければなりません。

何らかの形というのは、定年を65歳にするとか、60歳以上は再雇用や契約社員などの身分に変わるなどの事です。

ここで、大体の会社では、60歳で一旦賃金が減らされます。

大企業になると、60歳以上は半分以下になる所もありますね。

それで、この減らされた分の賃金を、上限金額はありますが、65歳まで補填してくれる制度の事を「高年齢雇用継続給付金」と言います。

詳しくは、厚生労働省のHPや、ハローワークインターネットサービスなどで確認してみてください。

Q&A~高年齢雇用継続給付~

同じ会社に勤め続けなくても貰える、雇用継続給付

ここまでで、大体この給付金の概要がお分かりいただけたと思います。

で、給付金の貰い方なんですが、「知らなきゃもらえない」という類のものでもないです。

通常は、従業員が60歳を迎えると、会社が「60歳到達時の賃金」というものをハローワークに登録しに来ます。

自分でも手続きできますが、大体会社が手続きしに行きます。

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厚生労働省の写真が無かったので、とりあえずこれで

で、この登録した賃金額の75%未満に賃金額が下がると、国から給付金という形で個人の口座にお金が振り込まれるようになるのです。

会社を介して振り込まれないのはいいですねぇ。

登録した賃金からどれくらい低下したかで、支給率は変わります。

低下率61%以下~75%未満と、段階的に金額が変わるので、詳しい金額は、やっぱり厚生労働省のHPでご確認ください。

Q&A~高年齢雇用継続給付~

賃金が下がったという手続きも、賃金台帳などを持って、大体会社が手続きしてくれますので、本人はあまり何もしなくても、自動的に給付金が振り込まれるようになります。

60歳近くになれば会社が説明してくれる事が多いので、それまで知らない人もいらっしゃるでしょう。

で、雇用継続給付金なんですが、同じ会社に定年以後も働き続けなければもらえないと思われがちですが、そんな事はありません。

60歳到達時の賃金を登録しておけば、転職して、転職した先で賃金が下がったとしても給付金はもらえるんです。

なんてありがたい事でしょう!

(ま、そんなにたくさん貰えるわけじゃないですけどね。)

但し、雇用保険を5年かけていなければ、60歳賃金は登録できないので注意 

とても有り難い「高年齢雇用継続給付金」ですが、60歳到達時の賃金を登録するには、「登録時に5年以上の雇用保険の履歴がある事」という条件があります。 

55歳以降に転職や失業して雇用保険を貰ったり、1年履歴が空くと、保険を掛けていた期間がリセットとなりますので、注意が必要です。

60歳到達賃金は、別に61歳や62歳でも登録はできるんですが、たいてい60歳時に比べて安い金額を登録する事になっちゃうので、あまり旨味が無いのです。

この辺の事は、過去一度記事にしているので、そちらを参照してください。

こちらの記事ですね⤵ 

www.kataseumi.com

それで、この制度が終わるって何言っちゃってんの!!? 

前置きが長くなりましたが、今日の本題。

この給付金がなくなるって、どういうことですか!!?

2025年から段階的に減らされるので、現在55歳の人は、ギリギリ逃げ切れるという感じですね。

私とか、貰えないんじゃないですか??

老後2000万円問題とかで国民を不安にさせておいて更にこの仕打ち、一体何なの??!

後は会社と個人でって、一度就業規則で賃金低下が承認されたら、そんなものそのままに決まってるじゃん。 

「高年齢雇用継続給付金」は、2025年から段階的に減らされて、いずれは強制終了です。

1995年から始まったこの制度も、社会的に65歳までの雇用継続を実現させることに成功し、四半世紀を経て役割が終わったという事でしょうか?

元々、「60歳を過ぎたら、賃金低下させてもいいから雇用を継続しなさいね、その分国からお金あげるからさ。」。

って感じだったんでしょう。

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これを私は、「気づかぬうちに死ぬまで働かせよう作戦」と呼んでいますが、制度終了後は、そんな制度もあったねと、いつか笑って話せる・・・訳ないじゃん!! 

今は65歳どころか、70、80まで働かせようとしているこの世の中。

私は自分が貰えない事も気に入りませんが、この制度が終了したあとは時代と共に風化して、今の若人は、そんな制度があったことも知らないうちに、老いを迎えるわけですよ。

もうね、「なかった事」ですよ。

他のいい制度ができるとは思えません。

こういう事って、自分が当事者になったりしなければ、人々の興味の範疇外だから、あまり取りざたもされません。

一応ニュースにはなっていたけど、トレンドにもなっていないのだから。

60歳で年金がもらえたことは記憶に新しいですが、昔はね、定年退職したら、雇用保険だって解雇と同じ日数貰えたんですよ。

年金と雇用保険だって一緒に貰えてたし、60歳過ぎたら働かなくても生きて行けたの。

というわけで、今日の私は怒ってます。

きぃぃぃ~~!!

怒れ、国民。

それでは。