こんにちは、かたせうみです。
我が家の娘が、原稿用紙の前で数時間固まっています・・・・。
あんた、よくそんなで受験突破したね・・。
これでも娘、中学受験をしています。
その教科の中には『作文』もありました。
当時は書けていた・・・・。
何故今書けない・・・!それは・・・
ずばり、普段書いていないからです!!
作文は、才能やセンスではなく練習です!
受験レベルの作文だったら、練習すれば書けるようになります。
今日は、普段書けない娘が、特訓で作文が書けるようになった時のお話です。
当時の娘の文章力はひどかった・・・
参考までに、小学校高学年になる前の、当時の娘の文章力を書いておきます。
『書けなかったとか言って、本当はまぁまぁ書けてたんでしょ?』とお思いかもしれませんが、娘は、本当に書けなかったんですよ。
娘は・・・・若干感受性が鈍い。
娘は、『今日は○○でした。○○で良かったと思います。夕飯は○○でした。』
みたいなワンパターンで、事実のみの文章を書く子でした。
一般的に入試の作文の場合、指定された文字数の8割は書いていないと点数はもらえません。
タイトルや字下げ、段落等の作文のルールも大事です。
『まずいわ・・。このままでは、作文の本番で解答用紙を前に一行も書けないまま試合終了になるに違いない』
母焦る・・、ダメよダメダメ!
試験受けるなら、それなりの準備はしてあげないと・・・。
と、とある塾の扉をたたいたのでした。
作文の練習、塾で最初に出された課題とは
塾の扉を叩いた私、先生と面談します。
今の状況を先生に説明し、受験用集中講座ともうひとつ。
週1回の個人講座で作文を見てもらえるようにお願いしました。
娘はこれまでに、公文やピアノへ行ったりもしていたんですが「塾」 と名のつくものは初めて。
『勝手に塾を決めてきて、へそを曲げたら困るなぁ・・・。』
と思いながら、娘に報告すると、わりとあっさり「分かった。」という返事。
自分も受験を決めたし、兄の様子を見ていたので、すんなり受け入れてくれたようでした。
また、公文は残念ながら経済的な理由で辞めました。
作文練習、これが課題だ!
この漫画は、当時北海道新聞に掲載されていた『おーい栗之介』という漫画。
塾に行き始めた娘、さぞかし難しい問題集で苦労するんだろうなと思っていたら・・。娘が持ってきた宿題は、こんなやつでした。
地方新聞に載っている、ちょっとシュールでシニカルな内容の四コマ漫画。
その漫画がレポート用紙に貼りつけてあり、横に、4コマ漫画の内容を文章で著す欄がある、先生手作りの教材。
課題のやり方は、見た通り。
4コマ漫画の内容を、文章で説明していくのです。
漫画を小説にする感じでしょうか??
中学受験作文強化用手作り教材、これがすごく良かった
てっきり、難しい課題が出ると思っていた私もびっくりですが、この教材が、すごく良かったんです。
教材の優れていた点
✔︎ 4コマ漫画が題材の為、とっつきやすい。
✔︎ 4コマと短い漫画を文章にするため、作文が苦手でも何とかなる。
✔︎ 短い文章で練習していくため、飽きにくく、1つの課題がすぐ終わる。
✔︎ 内容が一目で分かるので、忙しい親でも課題を見る事がストレスでなくなる。
✔︎ 親子で考察が出来る。
✔︎ 面白い漫画の時は、親子で笑いが共有できる。
こんな所でしょうか。
この課題を、一週間分7枚。
他、時事問題や資料問題、道徳に関する問題の課題で1~2問。
プラス、算数のプリント3枚位。(これはおまけ)
短期(4カ月位)の講習だった事もあり、テキストは最後まで先生手作り。
購入を勧められたものはありませんでした。
この切り貼り、先生が時間を割いて作ってくれたと思うと、ちょっとびっくりです。
始め、娘は見た事そのまま書いていて、せいぜい2~3行の文章でいっぱいいっぱい。
「もっと良く見て。目が見えない人でも、◯◯(娘の名前)の文章を読んでもらったら、その光景が浮かぶように書きなさい。」
と、アドバイスすると、「え~・・(嫌な顔)。」と言いながら、嫌々書いていました。
が、少し慣れてくると、漫画が元々面白い上に、4コマなので楽に筆が進むようになったのか、娘は割と飽きずぐんぐん課題をこなすようになりました。
その頃私も仕事をしていて、じっくり勉強を見てあげる機会なく育ってしまったので、一緒に4コマ漫画を読んだり、考察したのがモチベーションアップにつながったのかなと思います。
ただ、4コマ漫画といっても、ちょっとひねった時事ネタもあり、それには苦労をしていました。
少し書けるようになってくると、文章の中には、登場人物の細かい表情の描写や状況解説などが入り、文章はなかなか面白くなってきました。
明らかに上達している・・。
添削時に、先生が「ふふっ」と笑う事もあったり、コメントも欠かさず書いてくれていたので、娘は後半ノリノリで、意欲的に課題をこなしていきました。
私にも、文章が上手く、面白くなったと分かるほどです。
子供って凄いね。
因みに塾での指導は、課題の添削後、先生がその日の課題を出して、時間内に作文を仕上げる練習をしていたみたいです。
作文強化講座を受けた娘のその後
そんなこんなで、娘と塾の先生との特訓が4カ月ほど続き、年が明け、めでたく娘は合格できました。
本番のお題が、素直な問題だったという事も幸いした様ですが、なんとか作文の合格ラインは超えて書けていたようです。
でもこれ、始めから対策テキストやってたら、きっと娘は文章書けないままだったと思うんですよね。
受験対策専用のテキストは、慣れていないとつまらないし、なにしろ、本当に書けない子だったもので・・・・。
受験の作文には、資料問題や時事問題、作文というよりは、論文に近い課題が出ることもあります。
下のリンクは、もうひとつ通っていた一斉授業の集中対策講座で使っていた問題集です。
この辺の問題集から、先生方が選んでコピーしたものをテキストとしてやっていました。
お近くに作文対策の塾がない方は、通信制の作文講座もあります。
我が家は近くに受験対策の塾があったので、駆け込みで塾を利用しましたが、作文を専門で見る事ができる先生が近くにいない場合は、通信講座を利用するという手もあります。
文章を書くという事は、ロジカルシンキングというような論理的な思考を鍛えるのにも役に立ちますので、作文力を鍛えれば、他の教科へもいい影響が出ると言われています。
大学受験や就職試験でも記述式が増えている今、考える力を鍛える作文テキストは大きな貯えとなりそうですね。
ぶんぶんどりむは、小学校1年から受講する事ができます。
他の通信教育と比べてちょっぴりお高めですが、丁寧な添削で評判がいいようです。
最後に
以上、話はノンフィクションです。
先にも書きましたが、受験レベルの作文なら、ある程度練習すれば、書けるようになります。
ただ娘は「書けるようになった。」といっても、お題によってはかなり苦戦したものもありました。
後で先生に聞いたのですが、時間内に書けなかったものが2~3個はあったようです。 (主に、時事問題で、解決策を求められるようなもの。)
お題との相性もありますが、それでもある程度書けるようになり、娘は小学6年生の後半に、市の作文でちょっとした賞を貰うまでになりました。
嘘のような本当の話。
その後どうしたかというと、「振り出しに戻る」。
すっかり書かなくなった娘は、すっかり書けなくなり、たかだか数枚の読書感想文に数時間唸っています。
あのきらめきはどこへ・・・・・・(T_T)。
コンクールの受賞や、小説家の道は無理でも、作文は書き慣れていれば、ある程度の結果は出せるようになります。
「センスないから。」
等の話も聞きますが、そんな事もないですよ。
受験程度の作文なら、センスは問題になりません!センスなんかなくても大丈夫。
もちろん、素晴らしい文が書ければ、追加点はありでしょうけれど。
それではまた。