円安が止まりません。
この記事を書いている2022年4月19日は、遂に1ドル128円を突破し、130円も見えている状態。
126円を突破したのは、実に20年振りだとか・・。
私が投資を始めた10年前は、円高が進んでいて、『1ドル50円になるかも??』なんて言われていました。
という事で、投資を始めたばかりの頃に買った、米ドルのMMFを、売却しました。
今日は、その記録です。
10年前に、米ドルを80円で25万円分買った結果
外貨MMFとは、簡単に言うと「外貨で運用する投資信託」なんですが、国債や社債などに投資するため、極めて元本割れのリスクの少ない商品です。
ただ、元本割れのリスクが少ない分、増える速度も亀の歩みなので、主に為替の差益で儲ける事を目的としています。
手数料も安い(表面上は無料)ので、外貨預金をするくらいなら、私はMMFのほうがいいと、思ってます。
新興国の通貨や高金利通貨の場合だと、利回りの高いものもあるのですが、大手の証券会社だと今はあまり扱っていないようですね。
私がメインで使っている大和証券も、数年前にユーロ建てをやめ、その後豪ドル建てや加ドル建ても廃止されています。
まぁ、色々ありましたからね・・。
個人的には、外貨預金よりも手数料が安く、増える可能性も秘めていたため、それまで考えていた外貨預金をやめて、MMFにしたという感じです。
それでは、10年前に買った米ドル建ての外貨MMF、一体どうなっているのでしょう??
上の写真は、私が売却する時にチェックした、レートの写真。
この時、リアルのレートは1ドル125円弱だったのですが、外貨MMFは手数料がない代わりに、スプレッドが科せられるため、実際のレートより安く売る事になります。
因みに、私が使っている証券会社では、20分ごとに為替が更新されるので、まぁまぁリアルタイムでの取引ができるようになっています。
で、同じ頃の私の口座状況はこちら。
1ドル80.35円で購入しています。
こんな時代もありました。
しかし初めてのMMF購入後、米ドルは70円台に突入
投資を始めたばっかりの私は、半べそだった事を思い出します。
購入金額は、確か250,000円だったと思うので、10年で16,000円位は元本が増えた形になります。
為替差益も入れて、1.5倍くらいになっているので、まぁ良しとします。
こちら⤴が、実際の取引報告書。
分配金の再投資分が、10年で14,876口。
14,876円ではありません。
1口あたり0.01USドルで計算されるので、148.76USドル分を、分配金で新たに買い付けをしてるという事になります(利息みたいなもんですね)。
で、再投資された分口数が増えたので、売却時の口数は331,666口。
331,666×0.01=3,316.66ドル
これに、換金時のレート(124.76ドル)をかけると、
331,666×124.76=413,787円。
ここに、端数かよく分からないけど、54円分の分配金がついて、受取額は413,787円となりました。
しかし!
このまま受け取れるなんて、そうは問屋が卸さない。
最終的に、税金が引かれます。
それがこちら⤵
国税と地方税合わせて29,915円!!
147,260円の利益に対して、3万近くも税金とられた!!
苦しい庶民からこんなに絞るとは何事!!
・・・、まぁ、税率って決まってるんですけど、やっぱり取られると面白くないので、様子を見て、年末までにダメな株を損切りし、損益通算させようかなとも思っています。
実は、何度か売却のチャンスがあった米ドル、130円で売ろうと思っていたけど・・
そんな訳で、米ドル建ての外貨MMFを10年も持っていた私ですが、なにも、永遠に持っていようと思っていたわけではありません。
これまでも、売却チャンスはありました。
なにせ、80円台での購入ですから。
ただ、やっぱり円安になってくると
もっと上がるかも♡
という気持ちになるんですよね。
私は漠然と、『ドル/円が130円になったら売ろう』とは思っていたのですが、一時円安になっても、ここ10年、結局130円にはならなかった。
今回はかなり130円への期待もあったのですが、ここで逃すと、ドルが100円台になったりする可能性も0ではないし、そうしたらまた、売却までに数年を要するかもしれないと思ったのです。
豪ドルみたいに、早期償還されても困りますしね。
・・、このMMFを売った後、米ドルはさらに上がり、この記事を書いている日には、128円にタッチしました。
FXなどでロングしている人たちは、もうお祭り騒ぎだし、130円を確信しているようです。
私が若い頃は、ドルは150円だったし、120円になった時は、事件でした。
もっと前は、固定相場で、350円なんて言う時代もあったとか・・(私は知りませんよ、そんな時代)。
私が初めてドルを買った円高時代にも、「どうやったって、ドルは50円になる。」と言っているアナリストもいました。
でも、結局ドルは50円になんてならなかった。
124円後半で売ってしまったMMF。
利益は出たけどちょっと残念。
しかし、素人が天井で売るなんて事、できやしないので、ここらが潮時。
正直、今はちょっとだけ悔しいけれど、私は、「為替は一部の上位の人間が半ば面白半分で動かしている」という都市伝説的な考えを持っているので、(たった)10年の経験と、ここ20年の歴史から、米ドルを売却しました。
さて、売却して得た種銭、次はどこに入れようか・・。
それではまた。