こんにちは、かたせうみです。
前回は、「ネットで社労士を探さない方がいい」というピンポイントというかニッチな記事を書きました。
今回はその続きで、『地元社労士がいい理由』と、その探し方などを書いてみたいと思います。
①はこちらで。
社会保険労務士は地元で探せ!
予めご説明しますが、ここでいう「地元」とは、会社のある土地の事を指します、事業主の地元ではありません。
あまり自宅と離れた所に会社を構える方は少ないと思いますが、誤解の無いよう書き添えます。
それでは、社会保険労務士、地元で探した方がいいワケをお話します。
地元社労士は、管轄の役所に日参しているため、土地の事情に詳しい。
役所への各種届け出や、申請を代行するのが社労士。
事務所で書きものをしているのがほとんどと思われがちですが、実は、平日は役所や取引先へ外勤する事の方が多いです。
そして、役所関連の届け出は、会社を設置した管轄の役所(監督署や市役所、ハローワークなど)で行います。
行政の処理は、だいたい全国で統一されています。
しかし、行政の業務を円滑に遂行する為、『その土地ルール』もありますし、制度はしばしば変わります。
『その土地ルール』を把握していないと、提出書類に不備が出たりして、手続きが遅くなったりします。
今は電子申請もあり、直接窓口へ行かなくても手続きできるものもありますが、問い合わせや手続き、届け出は、まだまだ役所へ直に出向くことが多いです。
社労士がわざわざ役所へ来るのは、届け出の為もありますが、顔つなぎという事もあるでしょう。
それから、助成金等の複雑な案件は、電話では足りない事が多いという事もあります。
地元社労士は、仕事柄、大いに関係のある役所との関係を、良好に保ちたいという方が大半。
役所の仕事は顔見知りだから甘くなるわけではありませんけれど、信頼は勝ち取れるでしょうし、新たな情報を素早く簡単に手に入れる事も可能です。
これは、役所職員が情報を流すという事ではなく、事業主向けチラシや冊子の方が、迷路の様な行政のHPを見るより明らかに早く、その場で職員に聞く事が出来ると言う意味です。
顔見知りであれば、そりゃあ聞きやすいですよね。
地元社労士は、事務所と役所が近いためフットワークが軽い
さて、手続き書類や届け出に不備があったり疑義が生じると、役所はまず代行者に連絡を入れます。
社労士ですね。
税金関連だったら、税理士です。
地元社労士は、近いためすぐに役所へやってきて 確認していきます。
その後、役所で説明された小難しい言葉や説明を、分かりやすく事業主へ伝え対策を練ったり、書類を整備したりします。
ですから、話は早くすすむでしょう。
遠い場合、そうはいかない。
まずは、すぐに役所まで来られない。
電話でやり取りをしても、各種書類の実物を見ながらでないため、役所と社労士、お互いの思い違いがあって、上手くいかない事も多い。
遠い社労士は、地元の顧客もいるためなかなか来られません。
車で三時間とか、飛行機利用の社労士が、呼ばれてもすぐに来られないのは自明の理です。
書類を事業主に託す事もありますが、事業主は社労士に任せているため、役所が何の事を言っているか分からず回答に窮すので、解決までにかなりの時間を要する事も。
地元の評判を気にする (だろう)
これは想像の話ですが、士業を営む先生方は、大抵地元の社労士会や弁護士会等に所属していて、思いの外横のつながりもあります。
やはり、地元の評判というのは、気になるんではないでしょうか。
という事は・・・・、地元でその仕事を続けたいなら、あまり悪評が出る様な仕事はしないんじゃないでしょうかね???
じゃあ、社労士はどうやってさがす??
では、信頼できる社労士さんて、どうやって探せばいいのでしょう???
・・・う~ん・・・。
ネットで探しても、遠い先生でも、しっかりした仕事してくれて、更に自分に合う先生を一発ツモで探せたらラッキーなんですけどね・・・。
オススメの探し方は、こんな感じです。
いい社労士を探すなら口コミが一番だけど
オススメの探し方一番は、やはりクチコミでしょう。
会社を経営している知り合いに紹介してもらう事もできますが、実際の所、事業主はその仕事ぶりを見ている訳ではありませんので、他の社労士と比べたり、案件の状況が早いのか遅いのか、適正なのかそうでないのか判断するのは難しいでしょう。
また、何人も担当を変える事は少ないため、紹介の仕方は「よく分からないけど、うちは○○さんの所でお願いしてるよ。」となります。
もし、役所の届け出関係に知り合いがいるなら、そちらの方に聞いた方が確実です。
「丁寧な仕事をしている事務所ってどこ?」と。
受け付ける方は、何人もの書類を見ている訳ですからね。
また、「そんな知り合いいないよ!」という方は、役所で直接聞いてみましょう。
事業所の設置や届け出関連を受け付けている部署では、管轄の社労士名簿を配っている所もあります。
一般の窓口では分からないと思うので、会社関連の窓口で聞いてみて下さい。
窓口では、名簿をくれても「評判のいい事務所」なんて残念ながら絶対教えてくれませんが、運が良ければ、ジェスチャーでヒントをくれるかも??
また、名簿が無ければ『タウンページ』等で探してみましょう。
あと、商工会に顔を出してみるのもいいですね。
但し、商工会は、独自の事務組合があるのでそちらをすすめられるか、事務組合の担当社労士を紹介されるかもしれませんね。
あたりをつけたら、ここで初めてHPを確認です。
社会保険労務士数人と面談してみる
社会保険労務士の報酬は、相場はありますが、事務所によって金額が変わります。
ですから、数人と面談するのもいいかと思います。
単発OKの所もあれば、顧問契約を結ばないと単発は引き受けない所、色々あります。
社会保険関係は、全部含めて顧問料に含まれ、助成金は1件いくらというのが多いようです。
先生によっては、得意不得意もありますね。
特に、助成金は成功報酬も高い代わり、制度が変わりやすく提出書類も多い。
役所に数回通わなければならない事もあり、やりたがらない先生もいます。
あとは、人対人となるので、合う先生を選ぶのも大事ですね。
『相談したいけど、あいつに会うのは苦痛だ。』
となったら残念です。
相談は無料の所も多いですが、有料の所もあるので、電話で予約を入れる時に確認して下さい。
終わりに
ここまで書きましたが、起業する際のパートナーといえば、税理士も必要ですが、大体同じことが言えると思います。
タイトルでは今風に、『探してはいけないワケ』としましたが、別にネットで探しても、当りを引ける場合も上手くいく場合もあります。
社会保険労務士を探す機会は、人生でそうそうありません。
でももし、そのような事になった時は、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。