世の保護者の方々、お疲れ様です。
先日、娘の成人式が終了しました。
その準備段階で、振袖は私が20歳のころに着用したものを使用したにも関わらず、20万位かかった事を記事にしましたが、本日は、前撮りで結局追加でいくら支払ったかの現実をお知らせしたいと思います。
前回は、既に持っている着物に合わせて小物や肌着等を新調し、当日及び前撮りの着付けにヘアメイク、プラス記念撮影3ポーズ(通常は、立ち姿とバストアップまたは座り姿に、帯の撮影をメインにした、見返り美人的構図の3ポーズ。台紙付き)のセットで、20万円程を支払いました。
前撮り本番では、恐らく追加料金が発生するだろうと書きましたが、まさかの18万。
正直な所
今時、昭和のお見合い写真のような3ポーズのみではダサいので、追加で数枚頼む予定。
大体+5万位かな~??
と思っていたのですが、結局、アルバム契約及びデータ買取で18万位かかりました。
おそロシア・・。
さて、かなりの保護者を魅了する「アルバム契約」とは、一体どんな料金システムで、どのように行われるものでしょう??
写真館等によって若干の違いはあると思いますが、大体どこも同じだと思うので、これから成人式を迎えるお嬢様がいるとか、これから成人式だという方は是非、読んでみて下さいね。
前回の記事は、こちら⤵です。
成人式の写真撮りには、いくつものプランがある
さて、成人式のお写真。
以前は成人式の当日に写真を撮ったものですが、最近は撮影枚数も増える傾向にあり、ゆっくり撮影できる「前撮り」が主流となりつつあります。
デジタルカメラの普及により、コストの高いフィルムを使用しなくなったため、連続で何枚も写真を撮影し、そのうち出来のいいものだけを現像するのです。
デジタルはその場で確認できるので、撮影が終われば写真館のPCへ移動し、相談しながら写真選びをしていきます。
料金システムは、街の写真館なら、高級台紙付き3ポーズで3万円位。
大型チェーンのスタジオアリスの「ふりホ」の場合、着物及び小物一式レンタルし、前撮り時の着付け+ヘアセット(メイクなし)、12カット(10ページ)のアルバムとデータがついて、109,780円です。
因みに、「ふりホ」を契約すると、成人式当日まで着物を借りていられるので、契約が早い段階なら、1年近く振袖を借りていることも可能です。
(なので、その間に行事がある時に何度でも振袖を着る事ができる。振袖のグレードは、利用したこと無いので分かりません。)
但し、成人式当日の着付けやヘアメイクは含まれていないので、その部分はご自身で美容室を予約する必要があります。
美容室でお願いする着付けとヘアメイクのお値段は、大体15,000円~30,000円位が相場です。
その他、こちらも大手チェーンですが、「スタジオマリオ」の場合は、2ポーズ台紙付きで16,280円~。
スタジオマリオは基本子供写真館なので、残念ながら、成人着物のレンタルや前撮り時の着付け、ヘアメイクのサービスやセットはありませんので、写真撮影のみとなります。
逆に言うと、振袖を持っている方は、リーズナブルになるかもしれませんね。
気になるアルバム料金は、アルバムとデータ買い取りのセットで57,200円~となり、アルバムのセット数や、写真のカット数で、料金は変わってきます。
一応、公式HPで謳われている最高料金は99,000円です。
さて、前置きが長くなりましたが、写真は3ポーズ+3枚くらい追加で良いかなと思っていた私が、一体どうして写真に18万を支払う事になったのか??
前撮りの流れや遷ろう心境の変化などについて、ドキュメントしたいと思います。
写真撮影は、頼んでもいないのに色々なカットで撮影がされる
さてさて、写真館に到着し、ヘアメイクと着付けが始まります。
事前にメイクやヘアスタイルを打ち合わせてくれるところもあれば、当日雰囲気を伝えてお任せな所もあり。
私が利用した所は後者でしたが、着付けやメイクの間も、保護者は別室で待たされました。
親と子で、意見が割れたりケンカしちゃう事とかが多いんですかね??
ヘアセットと着付けに要する時間は、1時間~1時間半位。
着付け終了し、やっとメイク室に呼ばれます。
おおおっ!!
なんと艶やかな娘の姿。
やはり、振袖は洋服とは全く違い、格が上がり、周囲の空気をも変える。
成長した娘の姿に、母、ちょっと感動・・。
で、いよいよ撮影が始まります。
まずは、お決まりの3カットのポーズで10数枚。
そこまで広くはないスタジオに、写真に写る範囲だけ、花が沢山あったり、洋館風の窓があったりと、いくつものセットや小物が用意されているが、伝統的な3ポーズには、小物やセットはつかず、ライトグレーをバックにしたシンプルなスクリーンのみの、昔ながらのもの。
しかし、撮影はここからが本番。
30畳ほどのスタジオに、いくつも用意された小物やセットを駆使し、大撮影大会が始まります。
それはさながら、モデルの撮影。
事前に説明は受けていたけど、とにかく、色々なカットやセットで、購入するしないに関わらず、先に写真をどんどん撮っていくのです。
後から削除は簡単にできるけど、後から追加での撮影は難しいし、3ポーズ等と決めていても、綺麗に撮れてる写真を見たら、追加料金を払ってでも欲しくなるかもしれませんからね、戦略です。
これが、後で消せるデジタルのなせる技・・。
不要な場合は、データを削除すれば、容量が空きますから。
フィルム時代じゃ、こんな無駄遣い許されなかった。
色々な角度やセットで撮影されていく娘を、ぼんやり見つめる母。
嬉しいとか誇らしいというよりも
自分の時も、こういう写真を撮影して欲しかった・・。
という、羨ましい気持ちで一杯。
写真館側にはノウハウがあるので、撮影はものすごくスピーディーかつスムースに進んでいく。
細かいポージングや表情の指示は、カメラマン(女性だった)がしてくれるし、全員テンション高めで、ド素人の娘をのせるのが上手い。
娘も従順に指示に従っている。
ちぇっ、私が笑えって言っても、笑わないくせに・・。
そう、血のつながっている関係では、気恥ずかしさなどから、なかなか良い表情が出ないし、ポーズだってとってくれない。
知ってる。
経験もある。
実はこの後、娘を神社とかに連れだして、私のカメラで娘の撮影をする予定なんだけど、私が指示を出しても、あんなふうに素直にモデルはしてくれないだろうな。
と思った。(が、意外にもまぁまぁいい写真が私にも撮れた。娘、大人になったなぁ)
撮影終わって、料金の案内です
さてさてさて、撮影は、30~40分程度で終了。
手際のよいフォトグラファーはどんどん撮影を進めていく。
で、写真館のPCコーナーに呼ばれ、まずは撮影された写真の吟味。
スタンダード3ポーズの写真を、表情違いなどから、減点方式で不要なものをボツにしていく。
その次が、スタジオ撮影分。
アングルや背景などは多岐に渡り、直立不動な写真は皆無。
フォトグラファーは、脚立などを駆使して、色々な角度から写真を撮影する。
逆光風を利用した、雰囲気のある写真。
洋館の窓辺に立ち、そっと窓に手を添えるような詩的な構図。
ノスタルジックなモノクロームの写真に、豪華なショールに顔を寄せる写真。
花に囲まれ、若々しさを強調するラブリーな写真・・。
こんなの・・!
まるで女優じゃん!!
スタンダード3ポーズなんて要らないから、こっちの写真が欲しいよ!!
と、この辺で、アルバム契約に心が揺らぎ始める。
勿論、その後ろには、孫の成人式の写真を楽しみにしている祖父母の影も見える・・。
気に入った写真数枚のみを選び、台紙付きの価格でバラ購入もできるんだけど、データもつかないし、数枚買うとアルバムと同じくらいの値段になっちゃうから、この辺りでバラ購入の線は消え、アルバム購入に心が決まる。
結局、写真はボツも含めて90枚撮影。
多い所だと100枚以上撮影してくれるらしい。
それでもって、選ぶのにすごく時間がかかる・・。
で、お金の話。
ここのお店のアルバム契約は、10万円位から。
お値段の違いはというと、まずは、アルバムの装丁が違う。
選べる写真のカット数が違う。
データが買い取れるか買い取れないかでもお値段が変わる。
更に、アルバムに使用した写真のみのデータを買い取れるのか、ボツデータも含めたものまで買い取れるのかで、お値段が違う。
また、一定のグレード以上になると、美肌加工がついていたりする。
アルバムの最高グレードは、35カットで、およそ30万円。
ちょっとグレードの高いものは、紫外線の影響が少ない印画紙を使うし、最近は、よく分からないけど、紙じゃなくてプラバンみたいな物にプリントされるアルバムもある。
装丁は大変豪華で、表紙は大学の終了証書みたいな感じのものとか、寄木細工みたいなものなど様々で、好みから選ぶ事が可能。
そんな中で、私が選んだものは、ボツデータも全て買い取りの、25カット豪華装丁の税抜き16万円のもの。
写真は超高いけど、自分の成人式が、フィルムとはいえ3カットで3万だった事を思い返すと、それなりなのかもしれない。
データはCDで貰うんだけど、その後店員から
データはCDでお渡ししますが、メモリアルUSBも9,800円でご用意がございます。
と、ここぞとばかりにセールスされる。
それは、データが入ったUSBで、娘の写真がついた宝石箱のようなものに入っていて、細かくは言えないけれど、豪華で要らん意匠が施されたUSBだった・・。
正直『要らんわ!!』と思ったけど、USBであることに、ちょっぴり心を動かされたのと、16万という金額を見た後で、金銭感覚が狂いまくっていた事もあり、結局買った・・。
もはや、鴨葱状態の9,800円・・・。
まぁ、これには色々と思惑もあるので、次項で・・。
店員は、このUSBをおススメする時
このUSBは、8ギガもあるので、他の写真も3000枚くらい保存できますよ~!
と息巻いていたが、実は私は心の中で
は??
私のカメラに入っているSDカードは、64ギガですけど??!
と、密かなマウントを取っていた。
自分でアルバム作成する!・・にも、データは必要
気が遠くなるようなお高いアルバムを契約し、要らんUSBも購入し、その場でカードで支払いを済ませる。
たまったマイルで、網走に流氷を見に行こうと、そっとその時心に決めた・・。
その後、鴨葱状態のお客と見なしてか、畳みかけるように私に襲い掛かるクロージングの嵐。
こちらのアルバムを契約なさったお客様は、ミニアルバムを1冊19,800円でご購入いただく事ができます。
ご両家のご実家に、こちらをプレゼントなさるお客様は多いですよ~!
(はぁ?いつまでもいい顔すると思うなよ)
ミニアルバムは、要りません!!
ミニアルバムは、きっぱり断った。
というのも、今回撮影したアルバムは、勿論両家の実家には見せるけど、実家に進呈する用のアルバムは、ネット注文して自分で作る予定だからだ。
今は、ネット注文でかなり質のいいフォトブックが頼める。
装丁や印画紙も、ピンキリだけど、写真館のものと同様なものが注文できる。
装丁の良いものは写真館のものと同じくらいの値段するけれど、ミニアルバムではなく、大きなサイズのアルバムだ。
但し、自分でフォトブックを作成するとは言っても、写真データは必要。
ボツデータも含めて買い取ったのは、データさえあれば、出来の良くない写真でも、編集ソフトでいくらでも加工して、敗者復活させる事ができるからだ。
私が撮影した写真も結構綺麗に撮れていたけど、写真館のものとは構図もセットも全く違う。
だから、写真館で撮ったデータは絶対欲しいのだ。
私の成人式や結婚式の写真を、叔父や伯母がくるたび皆と眺めていた、母の背中を思い出す。
娘の晴れの写真は、将来年老いた自分へのプレゼントでもあり、あと何回正月を迎えられるか分からない両実家への義理でもあるのだ。
ていうか、私の実家はいいとしても、嫁として内孫の成人式の写真がスナップ写真(いや、かなりいいレンズで撮ってんだけどさ・・)じゃマズイよなという気持ちもある・・。
で、自家製のフォトブックには、私が撮影した写真や、お友達同士で撮影した楽し気な写真も入れる事ができるので、相対的に、実家へ送るフォトブックは自分で作った方がいいだろうという考えに至る。
お友達と撮った写真て、すごくいい表情なんだよね。
以上が、私が写真に18万を支払った経緯です
という事で、娘の成人式の写真に、結局18万を支払ってきました。
写真にいくらかけるのかは人それぞれだし、価値観の違いもあります。
だから、必要ないならおススメされてもきっぱり写真を断ればいいと思うし、数十枚撮影したって、お店の人に悪いなんて思わず、お断りすればいいんですよ。
デジタルなんて、消せばいいんだから、向こうもコストは人件費だけですし、単価が高いから他で成約できれば痛くもかゆくもないはずです。
でも、写真館で撮影する今の写真はすごく素敵で、加工もしていないのに女優ばりに撮れるから、その場にいたら、保護者は心が動かされると思うんですよ。
なので、写真にいくら迄かけられるのかとか、前撮り3ポーズと思って出かけても、アルバム買っちゃうかもとか、色々なパターンをシミュレーションしてから前撮りに向かうのがいいんじゃないかなと思います。
以上、娘の成人式での、私の体験談でした。
これから前撮りに向かう方の、予備知識となれば幸いです。
余談ですが、デジタルとは言え、フォトブックが出来上がるまでには3カ月位を要します。
私はとりあえず、お茶を濁す為(?)自分で撮影した写真で卓上カレンダーを作成し、両家へ送っておきました。
ネット注文のリングカレンダー。
自分で編集して2,000円位です。
先日、自分で撮影した野鳥の写真でカレンダー作りましたが、とても良い出来でした。
オススメです。
ネット注文のフォトブックやカレンダーに興味がある方は、以下のリンクよりHPでご確認ください。
そんな予備知識も持っていると、選択の幅がひろがります
それではまた。
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一応サンプルは確認していたんだけど、あまりの豪華さにビックリです・・。
これは、10万以上してもおかしくない・・・、とまでは言いませんが、見たことない豪華装丁に、分厚い印画紙。
ご祝儀相場はあるけれど、お値段については妙な納得感がありました。
続きはこちら⤵