腎臓病の精密検査。大学病院でかかった時間や検査内容など【腎臓病日記2】

腎臓病の精密検査。大学病院でかかった時間や検査内容など【腎臓病日記2】

52views

当ブログには、広告が含まれることがあります ※案件は一切ありません

娘の腎臓が異常値になり2年。

かかりつけの医者ではずっと「経過観察」が続き、それに不信感を覚えた私が、無理やり書かせた紹介状。

今日は娘と大学病院に精密検査にやってきました。

大まかなあらすじなどは、前回記事のこちら↓をご覧ください。

10時、大学病院へ到着、受付を済ませる

大学病院の朝は早い。

9時の診療開始前に、大抵朝7時とかには受付の整理券が配られる。

そして、待ち時間が長く、1日仕事。

けど、大学病院へ行ける日は、娘の都合でどうしても朝イチの受付にはならず、覚悟して10時の受付に臨んだ。

この記事を初めて読む方に説明しておくと、今、私と娘は離れて暮らしている。

こう書くと訳ありのようだが、特に事情はなくて、単純に娘が東京の大学へ通っていて、我が家が北海道にあるというだけだ。

先日、娘が実家へ帰ってきた時に、北海道の地元の医者にも診てもらったが、腎臓の数値は芳しくなかった。

そのクリニックの先生にも、「心配なら大きな病院へ行ってね」と言われた事もあり、今後のことを考えて、娘が通える場所にある病院で精密検査を受けることに決めたのだ。

今までは娘の居住地にある腎臓内科クリニックに通わせていたんだけど、経過観察ばっかりで埒があかず、強行手段で紹介状を書いてもらった。

で、本日精密検査に来ているという訳です。

もうほんと、あのクリニックは最悪だった。

透析クリニックだから、いざとなれば透析でとか思ってたんだろうか、許せん。

話は戻って、待ち合わせた娘と病院へ向かう。

今まで、大きな病気といえば「水ぼうそう」や「おたふく」位しかかかったことのない娘は、当然大学病になど来たことがなく、その大きさにビビっている。

何ここ・・。

大きい・・。

まるで◯オンじゃん・・。

比べる例えが◯オンとは・・、北海道出身の悲しさよ。

とはいえ、私もそれ以外の表現思い浮かばないが、でもここ、下手な◯オンよりずっと大きいから。

写真はイメージです

大病院は紹介状がないと受け付けてくれなかったりもしますが、一応この病院では、紹介状がなくても受診の申し込みができるようになっていて、一部の診察を除き、初診は予約不要となっています。

※但し、紹介状がない場合は待ち時間が長くなります(と書いてあった)。

病院によって受診方法が違うと思うし、調べないで行くとマジで無駄足で時間が溶けちゃうから、当たり前だけど、行く前にはHPなどで予約や時間諸々を確認してから行きましょうね。

我が家は一応紹介状持ちなので、少しは早く順番が回ってくるかなと薄い期待。

午前10時の病院は人でごった返しているが、フロアーに案内係もいて、受付はスムースに終了。

したんだけど、娘が問診票の書き方がよく分からず、出来上がるまでに難航。

大人の私から見れば『そんな事聞かなくても分かるでしょ!!』って感じなんだけど、よく考えてみれば、自分も学生〜社会人2年目位まで、こういう事よく分からなかったしなと、納得。

受付を済ませ、名前を呼ばれて、大きなファイルを持たされる。

まずは、腎臓内科医の問診らしい。

待合は普通に外〜中待合と動線されているので、道案内された後、腎臓内科でファイルを差し出し、再受付した後、廊下の長椅子で待機。

モンハンやろうと病院のWi-Fiに繋いだけど、遅すぎて一向に狩が始まらないので、諦めてSNSを見たりしたが、飽きたので持参の本を読み始める。

スマホって最強なんだけど、やっぱりこういう時は本が一番です。

持ってきてよかった。

初の大病院に、辺りをキョロキョロしている娘の口から、何やらブツブツと聞こえてくる・・。

『白い巨塔』・・・

院長先生の回診・・・

・・・怖い・・、娘の貧相な想像力が。

そのうち娘は「白衣を着た財前先生みたいな人とか歩いてないのか??」等と言い出した。

あのさぁ、白衣着た人達は今、全員診察室にいるんでしょ。

院長の回診は、病棟じゃなきゃ見られないし・・。

腎臓内科医の説明1回目。説明はかなり詳しかった

さて、各科の受付を済ませてから数十分。

待合用のディスプレイに番号が出て、中待合で待てとの機械アナウンスから更に数十分後、診察室に呼ばれる。

因みに診察室はいくつもあって、それぞれに医師が待機。

どの診察室に呼ばれるかは、完全にガチャのようだ。

ドクターーーガチャ!!

これまた失礼極まりない書き方ですが、シリアスな中の笑いと捉えて流してほしい。

で、呼ばれたのは、A医師の診察室。

医師は名前などを確認した後、検査結果を声に出しつつ紹介状を確認。

歳の頃は、40代後半とかだろうか・・。

人の歳って全く分からん。

うんうん、大学の健康診断で潜血とたんぱくね。

その後、再検査に行って、2回目がこれで、3回目がこれなんだね?

などと、娘の顔を見ながら話している。

私の心境はというと、『その紹介状に本当のことが書いてあるかどうかも疑わしい』くらいに思っていた。

すごく失礼な書き方だとは分かっているが、とにかく、何度も言うが、あのクリニックには不信感しかなかった。

・・けど、やっぱり紹介状があると紹介された方もデータを見ることができて話が早いみたいなので、皆さんも大病院にかかる前は、紹介状を書いてもらう事をお勧めします。

その後A医師は、患者の心を和らげるためか、出身地の話なども入ったが、身バレするので割愛。

良い先生っぽい。

よかった。

そして、腎臓機能の説明が始まった。

腎臓は、ザルみたいな構造になっててね、老廃物などを濾過して排出をさせる働きをしているんだけど、炎症が起きたり傷がついたりすると、勝手に修復してっちゃうんだよね。

修復と聞くと、一般的には治るイメージかもしれないけど、腎臓の場合は、カサブタみたくなっちゃって、編み目を塞ぐ形になっちゃうんだよね。

そうすると、ザルが詰まってしまって老廃物の濾過ができなくなり、毒が体に回ってしまう。

こうなると、最終的には透析が必要になるんだよ。

・・・・汗。

医師は、診察室に貼ってある、リーグ戦の表みたいなものを使って説明。

リーグ戦の表というのは、以下↓の表のことです。

画像は日本腎臓学会のPDFより

ここに表があるんだけど、腎臓が悪くなって、この辺り(表の赤い部分のはじあたり)になっちゃうと、僕たちの手では、どうにもならなくなっちゃうんだよね。

だから、早い段階での診断と治療が大事になってくるんだよ。

A医師は、表を用いながら、今の状況と今後予測される状況、数値の見方などを、丁寧に説明する。

昔は「2時間待って診察3分」などと揶揄された問診だが、10分以上は説明があっただろうか。

今日は検査をするけれど、診断をするために、ちょっと沢山検査をするよ。

血液も、多めに取るからね。

あと、尿検査とエコーかな。

このまま腎臓が悪くなっちゃうと、将来、あ、子供産まないとか結婚しないとかいうかもしれないけど、仮定の話だし、気が変わるかもしれないでしょ?

出産もリスクになっちゃうからね・・。

う〜ん、一昔前なら「病状が悪くなると、子供が産めなくなっちゃうよ。」みたいな一言も、今は配慮が必要なようだ。

先生も大変だなぁ・・。

しかし、この先生の話し方は優しい。

最近は皆こうなのか、内科医の特徴なのか・・。

そう言えば、この病院では母の脳腫瘍でもお世話になっていたが、脳外科の先生もこんな感じで話していたな・・。

これも時代か。

そして、数値の状況によっては、近いうちに腎臓に針を刺して検体を採取する「腎生検」を行うかもしれない事を示唆される。

お腹に針を刺すこと、入院が必要な事などを聞き、娘の顔は強張っている。

よもや、自分の人生にそんな事が起こるとは・・ってとこだろう。

問診後、医師からプリントアウトされたオーダー表みたいなものを渡され、検査室へ向かうよう指示される。

まずは、血液検査だ。

血液検査は母の時にも付き添ったが、確か大きな銀行の窓口並みにブースが沢山あって、早かった気がするな。

とっとと行ってくるかと、娘と診察室を後にした。

時間は確か、11時ちょっと前くらいであった。

後半へ続く。