こんにちは、ブドウ大好きかたせうみです。
2019年の制度改変から、なんとな~く盛り下がっている感のある「ふるさと納税」ですが、制度そのものの仕組みは変わっていません。
今年行った寄附は、来年の住民税から控除される。
今日は、ふるさと納税の返礼品でもらった『ブラックビート』という希少品種のブドウの食レポと説明です。
『ブラックビート』の説明を前半に、食レポは後半となっております。
美味しかった~。
ブラックビートってなんだ?!まだ流通量の少ない希少ブドウ
『ブラックビート』とは聞きなれない品種ですが、希少種だというのでふるさと納税で申し込んでみました。
ブドウ王国山梨県の返礼品ですが、『ブラックビート』は、元々は「ピオーネ」と「藤稔」を掛け合わせて2004年に熊本県で品種登録されたブドウです。
「藤稔」自体も、「ピオーネ」と「井川682」のかけ合わせですから、『ブラックビート』はピオーネの特徴を濃く受け継いでるのかもしれません。
ここで、「井川682」てなんぞやという話になるので、ブラックビートの系譜なんてものを作ってみました。
画中では「ブラックピート」になってるけど、直すの面倒だから許してちょ。
ブラックビートの系譜
『ブラックビート』は、「藤稔」と「ピオーネ」のかけ合わせであり、「藤稔」は「ピオーネ」と「井川682」のかけ合わせです。
「ピオーネ」は、言わずと知れたブドウの王様「巨峰」と双璧を張る大粒の高級品種で、市場にも多数出回っています。
「藤稔」も、最近はスーパーなどでも見かけるようになりました。
では、「井川682」って、いったいどこで売っているんでしょう????
その名前から、市場には出回っていなさそうです。
井川682と藤稔
「井川682」は、ブドウ界の巨匠故井川秀雄氏が作出したブドウですが、味は良いのに傷みやすく、輸送性や貯蔵性が悪かったので、栽培している農園でしか手に入らなかった品種のようです。
井川氏より、神奈川県藤沢市にある青木果樹園が苗を譲り受け、そこで栽培・販売されていたとのこと。
井川682は、他の果樹園でも栽培されていたとは思いますが、藤稔の親としての紹介以外で有効な情報を見つける事は出来ず。
井川682は味がとても良かったので、これにピオーネをかけ合わせて、両方のいい所を併せ持った「藤稔」を、神奈川県の藤沢市にある青木果樹園で作出し、1985年に品種登録がされています。
故井川秀雄氏は、大粒で薫り高い黒色ブドウの最高傑作「ピオーネ」を作出しており、その名を取った井川会という、ブドウの研究会も存在しています。
因みに、「ピオーネ」は、「カノンホールマスカット」と「巨峰」を交配させて作出したブドウです。
系譜を作ってみました。
ピオーネのあの香りや甘さは、「カノンホールマスカット」の影響ですね、きっと。
私は、ピオーネさえ作っておけばいいんじゃないかと思っちゃうんですが、なかなかどうして。
ピオーネは貯蔵性や品質などは高いのですが、実が実りにくく栽培が難しいという欠点があるため、やはり農家にとって出荷量の問題や、扱いづらいという事もあってか、ピオーネをベースとした品種改良が日々行われているようです。
ブラックビート開発の背景
『ブラックビート』の特徴は、肉質が固めであっさりとした味で、食味は良好。
早生種のため、巨峰より10日ほど早く収穫する事が可能な大粒系のブドウで、香気はなし。
という事です。
巨峰やピオーネ、マスカットが入っているのに香りが無いとは、劣勢遺伝なのかな??
(文系なので分からないけど・・。)
収穫時期が早いという事は、農園にとっては利点ですね。
また、着色もいいとのことですが、ブドウの色付きには、気温が関係しています。
ブドウは、収穫期に気温が高いと色付きが悪くなり、夏場に30度を超える日が続くと糖も酸も低下するとの事。
このブドウが熊本県で改良されたのは、近年の地球温暖化による、ブドウの作出不良も原因の一つのようです。
もちろん、ピオーネや巨峰を超える、市場で人気の大粒で甘くて種のない新しいブドウを自分たちの手で、という気持ちもあるでしょうが・・。
データソースはこれ⤵
https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=991&sub_id=1&flid=9&dan_id=1
という所で、ブラックビートの食レポです!
『ブラックビート』3房到着。
寄付額は確か1万円だったと思います。
今回は【さとふる】で注文。
本当は、大粒2房の予定でしたが、気候の関係で少し小さい房で3房という事らしいです。
糖度18度以上といったら、ものすごく甘いです。
スイカの糖度がだいたい11度くらい??
みかんで13度もあれば、相当甘い方です。
すごい素敵な箱に入ってきました。
ふるさと納税は、返礼率が30%に厳格化されましたが、これは、市場価格ではなく仕入れ値なので、探すとまだまだお得な品が見つかります。
粒の大きさはこれ位。
比べられるものと一緒に写真を撮るべきだった・・。
果肉にはハリとツヤがあります、美味しそう~。
果汁感たっぷり。
皮は一緒に食べられるけれど、一緒に食べる品種と違うので、渋いし口に残るので剥いた方がいいです。
房からとった方から剥くと剥きにくいので、お尻の方に切れ目を入れて剥きます。
こうすると、ペロッとむけるんですよ。
少し種残りがありますね。
天候によるものか、返礼品なので少し訳アリ品なのか。
大きな種が残っている物はほとんどなかったんですが、核のようなものが残っている実の確率が高かった。
確かに美味しいブドウであった!!
食感はサクッとした感じで、歯ごたえと食べ応えを感じます。
次の日大急ぎで巨峰を買ってきて比べてみたけど、巨峰を食べた時に感じる、ちょと「とぅるっ」とした果肉の感じはしません。
甘いけれど酸味があるので、爽やかです。
巨峰やピオーネ程の香りや味わいはないけれど、その分あっさりしていてたくさん食べられる感じがします。
私はブドウが好きなので、ピオーネでもいくらでも食べられるけれど、あのコクやワインのような芳醇な香りや後味の感じが苦手な人には、食べ飽きなくていいかもしれません。
美味しかったです。
ていうか、大粒ブドウなら何でも大好き。
ふるさと納税は、我が家はほぼビールや食べ物になっちゃうのですが、普段手に入らないものや、まだ流通に乗っていないものを食べたりすることができて楽しいですね。
2019年も後半ですが、ふるさと納税を12月の駆け込みでやると結構きついと思うので、ちょこちょこキャンペーンの時などに申し込むのがおススメです。
以下は、ふるさと納税のサイトです。
興味のある方は見てみてね。