「ドルコスト平均法」とは、毎日一定の金額で、価格の変動する株やファンド、金等を買い続けるという、積み立て投資の手法です。
価格や時間を分散し、一定の金額で買えるだけの投資をするので、安い時には沢山、高い時には少しの購入となり、平均すると取得金額が安くなることが多く、最終的にはリスクを低減し、リターンが見込めるのですが、私はこの「ドルコスト平均法」には、結構懐疑的だったんですよね。
ドルコスト平均法は、上がり続ける局面では、取得単価が上がってしまう
積み立ての手法「ドルコスト平均法」は、長期で見れば有効だというのは分かるのですが、毎日一定の金額で購入を続けるため
こんな高い日に買えるかっっ!!
という日にまで購入があるのが、私には納得いきません。
実は、昔一度、金の積み立てをしていた事があるのですが、当時から金は上昇を続け、毎日毎日価格が上がり、高い金額で買い付けをする日々。
で、価格の低い日なんてほんの少し。
で、どんどん自分の金の取得単価が上がっていくのを見ているのが耐えられず、2年程で解約してしまいました。
これだったら、安い日にスポット買いした方がましだよ!
と言う感じで、それまではたまにスポット買いもしていたものの、いちいち管理も面倒で、一気に熱が冷めて全解約です。
(でも、昨今の金の上昇を見ていると、全解約した事についてはちょっとだけ後悔しています。)
積み立てだけを止めて、そのまま持っていても良かったかな・・。
(一応利益はあったんだけど・・)
当時は、金1g4,000円位の日もありましたから(1g1,000円台なんて時代も、あったのよ)・・。
結局今は、金が1g8,000円位になっちゃったので、ドルコスト平均法を信じて積み立てるよりも、安い日を選んでスポット買いしていた方が正解だったのかなと言う気はしますが・・。
大体、上昇し続ける局面で、積み立ての様に一定額を買い続けるのも、なかなか痺れるものがあります。
だって、株や投資信託って、安いと思った時にガバっと購入したいですよね。
特に、株主優待を狙うなら、権利の獲得日までに必要な単元を持っていないと貰えないし。
そんな訳で、私はドルコスト平均法にちょっとだけ懐疑的で、基本的には積み立てと言えば、定期預金しか持っていませんでした。
NISAは一般を利用しているし、株や投資信託はまとめて買う主義。
所が・・・。
昨今の株価の乱高下で、iDeCoの成績がプラスに!
実は昨年、iDeCoを始めました。
まだ2年目。
ちょうど、2021年のコロナバブルの終わりかけに、主に外国株式へ投資する商品で始めたのですが、すぐに米国株式も国内株式も暴落し、運用益はマイナスへ・・。
話はちょっと変わりますが、通常、iDeCoは始めてすぐの時にはマイナスからスタートします。
なぜかというと、iDeCoは開始時に3,000円位の手数料がかかるし、毎月171円~(金融機関によって異なる)の手数料もかかります。
なので、開始時にはマイナスから始まり、そこから利益や利息がついて、プラスの領域になっていきます。
運用商品を投資信託で選んだ場合は、大きなリターンが見込める代わりに元本割れの危険もありますし、定期預金タイプにしても、現在の金利だと、始めて数年は利息よりも手数料の金額の方が上回り、かなりの長期でマイナス運用となる計算です。
利用する金融機関や期間によっては、永遠にマイナスの可能性もあります。
ただし、iDeCoの場合は税金控除の恩恵が高いので、多少のマイナスでもカバーできますから、ほとんど利息の付かない定期預金タイプででも、始めるメリットは高いです。
詳しくは、こちら⤵の記事をご覧ください。
で、暫くマイナス運用だった私のiDeCo。
この間見てみたら、見事にプラスに転換をしていました。
始めたばかりの頃は、コロナバブルの終わりかけ(今となっては終わりかけ。当時は真っ最中)で、そこそこの基準価額で毎日購入していたのですが、昨今の株価の乱高下。
メインの資産は多大な影響を受けていますが、積み立ての方は、こんな時でも粛々と購入を続けている訳で、数々のまとまった投資信託が株価暴落のダメージを受ける中、それは私の心の安寧にもなっていました。
こんな暴落した日にも、暴落した値段で勝手に買ってくれている・・。
iDeCoなんて、どうせ60歳にならないと貰えないし、それまでに、存分に安く買ってくれればいいのよ!
まぁ、下がり続けて繰り上げ償還なんていう悲しい結果が無いわけでも無いのですが、今の所は上がる日もあれば下がる日もあるって事で、プラス領域にiDeCoが転換できたことは、嬉しいなと思っています。
ドルコスト平均法・・・、ありがたや・・。
それではまた。