前回記事の続き。
「IgA腎症疑い」などで検索して来てみて、何が何だかわからない方は、上記↑の記事をご確認ください。
この記事は、腎臓数値に蛋白と潜血の異常が出て、「経過観察」と言われながら2年放置された娘を持つ親が、大学病院で精密検査を受けさせて、その状況や内容などを日記にしています。
現在進行中。
今の所手遅れとかじゃないようです。
ちなみに最近の娘の様子は、変わらずぐうたら。
大学に入学してからと言うもの、実家に帰ってきても寝てばっかだし『こんだけ寝ててよく飽きないな。しかも、随分疲れやすい・・。』と言うことが多く、ちょっぴり心配な面がありました。
あったんですが、私も若い頃は似たようなものだったし、娘は結構インドアな子で、小さい時からちびまる子ちゃん並みにぐうたらで、家でゴロゴロするのが大好きな、全くアクティブな子じゃなかったので、腎臓が弱っている影響なのか、生来のものなのか判別不能・・。
しかも、面倒な時はご飯も食べないみたいで、高校3年の時から8キロ近く痩せていたのも心配でした。
メンタル面が原因かもとも思いましたが、今にして思えば、あれもこれも多分、腎臓が弱っていたサインだったのだと思います。
と言うことで、問診の後、血液検査に移動
初回の問診を経て、ファイルを持って血液検査ができる科へ移動。
この病院は大きいので、ベンルトコンベアー式に検査室を回る。
採血の受付にファイルを出して、外の待合でしばし待つが、程なくして娘が呼ばれる。
この病院はいつも混んでるけれど、採血は大体どの検査でも必要になるからか、街の献血コーナー並みに担当者が一杯いて早い。
まぁ、それぞれの検査に一緒について回るほどの年齢ではないので、私は外の椅子でモンハンでもして待っていよう。
・・・、しかし、Wi-Fiが遅すぎて繋がらず。
・・・、狩にいけないっ!!
そうこうしているうちに娘が戻ってきたが、なんか、口から魂が既に抜けている。
確か、問診で先生は、「今日はちょっとたくさん血をとるからね。」と言っていた・・。
どれくらい血をとったの??
・・・・
試験管・・、6本だった・・(涙)。
おっと・・!
試験管て、健康診断で採血する時のサイズのスピッツのことだよね。
私が受けるいつもの健康診断では、2本だったか、3本だった。
倍か〜・・。
娘も大学の健康診断で採血はあるんだろうけど、1回の採血でぐんぐん血を抜くんだから、「6本はなかなか痺れますな、お疲れ様」と激励・・・。
次は、ちょっと離れたところにある超音波検査と尿検査。
すでに心折れてる娘を宥めすかして次の検査へ向かう。
気ぃ遣うなぁ、もう・・。
尿検査は、超音波検査の後で
採血が終われば、尿検査とエコーだ。
また別に受付をするんだろう。
案内の人はいるけれど、基本は電子での受付となる。
超音波&尿検査コーナー(もはやコーナー扱い)に到着すると、自販機的なものがあり、ボタンを押すと尿を入れる紙コップが出てくるようになっていた。
・・・、面白い。
そして、自販機的なものの横には、コンビニ用よりもっと小さいレジ袋がかかっていた。
多分、これに紙コップを入れて持ち歩くんだろう・・。
フゥン・・・、と、漫画「ちいかわ」のウサギのような声を出し、紙コップ入手。
と、なにやらそこには大きな貼り紙。
尿検査と超音波検査両方受診する方は、必ず超音波検査から受診してください。
膀胱に尿が溜まっていないと、検査ができません!
あっっっ・・・、ぶな〜・・。
紙コップを手にした瞬間に、もうトイレへ向かってしまうところだった。
そういえば、A医師も「膀胱に尿が溜まってないと検査できないから、先に超音波ね。」とか言っていた。
ビニール袋に入れた紙コップを持ち歩くのも何となくバツが悪い感じだが、娘を先に超音波検査室へと送り出す。
一緒に入りたい気持ちもあったけど、我慢する。
というか、娘から「入ってくんなよ」というオーラが、そこはかとなく漂っていた。
それにしても、病院が広くて検査の科が離れているし、セルフ受付が徹底されているから、こんな時は、慣れていないと心許ない。
小さな病院とかだと、看護師が検査室まで案内してくれて、「ここでアレしたら、次はあっちでコレしてね。」みたいな詳しい説明があるんだけど、ここまで大きい病院じゃ、まぁ仕方ない。
検査も、外来と病棟混ざるから、ストレッチャーで運ばれたり入室したりする人もいて、衝撃だ。
さて、本を読みながら待っていると、尿検査も終えた娘が戻ってきた。
時間は12時過ぎだったが、10時に到着しているから、思ったより検査自体は待たずに済んだ。
母の時(母は、脳腫瘍でこの病院にかかったことがあり、その時の記憶。当時の母は脳腫瘍のせいで体が動かず、検査も多かった)も、同じような感想を抱いたことを思い出す。
各検査でちょこちょこ待ち時間があるのと、各科を回るので、それが積み重なると結構な時間が費やされる訳だが、科ごとに待たされる時間は、それほどではないというのが今回の感想。
これなら、病院のレストランがランチやってる時間に終わりそう♪
と思ったが、そうは問屋が卸さない。
結局、受診終了したのは、病院のレストランが終了している午後3時すぎだった・・。
検査終了と医師の話、今後の治療スケジュールなどについて
各科での検査が終了し、最後は数値を判断した医師の指示と問診で、本日の受診は終了となる。
持たされたファイルには、「全ての検査を終えたら、最初の受診室の前でお待ちください。」と書いてあるので、素直に待つ。
ところが、ここで相当な時間待つことになる。
ていうか、時間は今午後12時を回ってるんだけど、医者はお昼どうしてるんだ??
診察が終わるまで休憩返上なの??
・・・、そんな訳はない。
待合室の呼び出しディスプレイは、番号表示はされているが、どうやら止まっている様子。
・・、昼休み???
これ絶対昼休みだよね???!!
いや、医師や病院が昼を取ることには全く異論はないし、賛成だ。
むしろ激務なんだからしっかり休んでくれって感じなんだが、そうならそうと、誰か教えて欲しかった・・・。
『12時〜13時までの診察はありません。』
とか
『医師が戻るのは◯時となりますので、診察の方はそれまでご自由にお過ごしください』・・、とか・・。
事実、この病院には休めるところが沢山ある。
勝手知ったる人ならその辺でお茶とかするんだろうけど、知らないから、「勝手な判断でお茶してる間に呼ばれたら困る」と思って、空腹を抱えながらずっとずっと診察室の前で待っていた・・。
昼休憩だね。
昼休憩だね・・。
さて、午後1時30分を回ったところで、呼び出し用ディスプレイに慌ただしく呼び出し番号や医師の名前の表示が始まる。
午後の診療が始まったようだ(外来の受付自体は午前で終了。午後は予約診療とか病棟の診察や検査、午前の残りの診療となる)。
程なくして、A医師の診察室に呼ばれた。
検査の結果なんだけど。
・・・、今、生理中???
何と、娘の尿検査の結果は「血尿」だった。
もちろん生理中のはずはない。
生理中の尿検査では、正確な数値が出ないことくらい娘も私も知っている。
だから、その日を外して検査に来たわけだが、マジか??
A医師は、検査結果の数値と、例の表を照らし合わせて説明してくれたが、正直なところ、あまりピンとこない私に、さらにピンときてない娘。
A医師の言う事には、「現段階で、あえて診断するなら『慢性腎臓病』」と言うことであった。
・・、んだけど、慢性腎臓病についての指導や投薬、治療方針の説明はなく、その後こう続く。
え〜とね、今後の話なんだけど、「腎生検」をね・・、受けて、欲しいです。
「受けて欲しい」とは、ちょっと独特の言い回しだし、聞き慣れないなと思ったんだけど、検査を受ける受けないは患者が決める事であって、医師は強制できない。
これまでだと、医師が検査や手術をワンマンに決めていくイメージだったが、そうでもないのか・・?
と思ったが、他にも理由はあるようだ。
腎生検は、入院してお腹に針を刺すから、これを聞くと、どうしても嫌だと言う人とか、なんとか別の方法でお願いしますと言う人が多いんだよね。
近い将来、腎生検をしなくても診断できるようになると言われているけど、今は、腎生検をしないと確実な診断がつかないんだよ。
そうか、腎生検は入院も必要だし、一応手術だから、反対したりやりたくない人も多いんだろう。
診断がつかないのに、予測で治療を始めるわけにはいかないでしょ。
なるほど・・。
ここからは、素人の私の勝手な予想なんだけど、多分、A医師は娘の病気を「IgA腎症」と見立てていて、その診断をつけるために、腎生検を勧めているのだろう。
もしかしたら、IgA腎症ではないことを証明するためかもしれないけど。
さらに、医師は超音波の写真を示しながら説明する。
・・、おお、懐かしい超音波写真。妊娠中に毎回写真をもらって帰った。
最近は子宮がん検査でももらったけど。
これは超音波の写真。
石とかもなくて綺麗だね(この時点で腎結石の線は消える)。
障害になるものもないから、お腹に針を刺すのも問題なさそうだね。
うちは、腎生検はお話をしながらやるんだよね(局所麻酔だよと言う遠回しの表現)。
検査入院は、◯曜日(身バレを防ぐため伏せ字にて失礼)に入院して、◯曜日退院のスケジュールとなります。
傷が開いたり出血の恐れがあるから、退院後も3週間くらいは安静にして欲しいです。
寝たきりじゃなくてもいいけど、無理をしないで、変だと思ったら、すぐに連絡してね。
全身麻酔を希望する人もいるんだけど、うちではやってないから、どうしてもと言う人は、他の病院を探してもらうことになるんだけど・・、この辺でやってるところ、あるかなぁ・・。
全身麻酔の方が、傷を縫って閉じるから、治りが早いってことはあるんだけどね。
ええっ!!
全身麻酔は開腹ってことですか!!?
やややや!!
ここでお願いします!
局所麻酔でお願いします!!
最早、顔面蒼白の娘を置いてきぼりで交わされる会話。
・・・・・
ある程度の話がまとまると、A医師は続けた。
いきなり今日の次で腎生検もビックリだし、心の準備もいるよね。
今、大学4年??
就職活動のスケジュールってどうなってるのかな??
いや、医者も就活はするんだけど、卒業すると大体行くところが決まるからよく分からなくて。
でも、就職しちゃうと長い休みも取りづらいから、今のうちに検査して治療を始める方がいいと思うよ。
秋ぐらいがいいかな??
そのくらいの時期だと、◯◯さん(娘の名前)と同じくらいの歳の人が沢山入院してくると思うよ。
あ〜、でも、ちょっと混んじゃうから、希望通りに予約が取れるかはちょっと分からないけど。
とのこと。
ところで、今日の検査でひとつだけ数値が出てない項目があったんだけど、医師は娘の顔色やむくみなどから、次回検査後の入院で良いと判断したようだ。
ここの数値はまだ出ていないんだけど、今の様子だと、次回の検査後で多分大丈夫でしょう。
もし、数値が出た後「待ったなし」と言うことになれば、電話します。
と言われた。
と言うことだったが、「待ったなし」ってなんだそれ!
せ・・、せんせぇ〜・・。
ガンじゃありませんよね・・。
最後の方で、ドラマみたいな言葉を発してしまったが、急に娘が痩せてしまったので、心配だったのだ。
医師の回答は「違います」とのことで、一安心。
レントゲンはしていないが、エコーを行っているので、大丈夫だろう。
ちょっぴり治療方針が決まり、ちょっぴり希望が見えたところで、ちょっぴり安心した私は最後にこう聞いた。
あの・・、これは・・、治るものなんでしょうか??
それとも、現状維持を目指すイメージですか・・?
医師は、う〜ん、う〜んと唸りながら「なお・・、なお・・す?治し・・・たい??」みたいな返答をした。
まぁ、デリケートな問題なので、治るとは言えないし、治らないとも言えないんだろう、分かってる。
私だって、100%保証できなきゃ断定的な回答なんて仕事でしない。
でも、この回答だと、治る余地があると言うことだ、きっと。
「少なくとも、蛋白や潜血が出ない状態まで持って行きたい」と医師は続ける。
先生、もう一生ついて行きます。
診察終了。
その場で次の診察の予約を入れて、会計。
時間は、午後3時過ぎ。
娘と私、はらぺこ青虫の二人は、やっと近くで昼食兼夕食を摂った。
現時点で食事制限などはなかったが、医師からは、「将来的な事を考えて、薄味・・かな?」と言われたものの、味の濃いめの外食カレー。
現実逃避した娘は
・・、病院食って、何が出るの??
みたいな事を口にしていた。
おいおい娘よ大丈夫か??
しかし、これまでの先生とは違う事を感じたのか、A医師の口真似などを始め、完全にA医師を信頼している様子。
前回の記事では、娘の保険の話や確定申告での医療控除の話で〆たんだけど、私は今、今後行ったり来たりが増えるかもしれないと、航空会社の株の取得を考えているところである。
続く。
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