皆さんこんにちは。
今日は、弟が手配していた、市の介護認定調査員さんとの面談の日です。
母の認知症かと思ったら、実は脳腫瘍で、左半身がマヒしたため、介護保険を使ってあれこれしようと計画中です。
今日の面談如何では、今後使えるサービスも変わってくるので、あんまり親に元気アピールされるのも、こちらとしては困るのですが・・・。
これまでの話は、以下⤵のリンクから読めるので、気になる方は、是非読んでみて下さい。
★第1話
★第2話
★第3話
★第4話
★第5話
★第6話
★第7話
★第8話
★第9話
★第10話
★第11話
★第12話(最終回)
あ、おととし脳梗塞で倒れた父の認定も、ついでにお願いしています。
さて、認定員さんとの面談とは、どのようなものでしょう??
介護認定調査員との面談。父よ、張り切らないで・・・
午後1時。
約束通り、介護認定調査員はやってきました。
本日午前中、母は、入院前のPCR検査で、病院に行っていました。
大病院は、徒歩数分とかの場所ではなく、すぐに終わると言っても午前中一杯くらいはかかり、軽く昼食をつまんだものの、母は疲れてお休み中。
そんな事を伝えた所、比較的元気な父からの面談となりました。
介護認定の調査・質問は、調査票というものがあり、ある程度決まっています。
それに、どう答えるか、また、どれくらいの機能が使えるのか、認定員が、数値化していきます。
◯◯さぁ~ん(父の名)、こんにちは。
まずは、お名前と生年月日を教えて下さぁ~い。
みたいな質問から始まります。
多少のボケはあるものの、この辺は、父もスラスラと答えます。
で、続いて
今は何月ですか~?
季節はなんですか~??
今日は何してましたか~~?
以前、ご病気してからどうですかぁ~~?
的な質問が続きます。
耳が遠い方が多いのでしょう。
認定員さんの質問は、大きく、ゆっくりと、さらに、ハッキリとした口調で続きます。
娘たちには「認知症だ」等と言われていても、そこそこはっきりしていて、かつ、プライドの高い父に、この質問はどうなのかと、ハラハラして見ていた所、なんか、父は機嫌よく答えている。
久々の話し相手に(しかも女性。年齢は私とあんまり変わらないと思うぞ)、嬉々として回答しているじゃあ~りませんか。
なんだ?
随分シャキシャキとしてるじゃんと思いきや、後日、その話を、介護終了している友人に話したところ、こんな説明をしてくれた。
「そーなの、基本、ええかっこしいだから、いつもはボケているくせに、急にシャキシャキ喋りだすんだよね。しかも、いつもはスプーンでも苦労して食べてる食事なのにさ、急に箸とか使いだすのよ!」
うわ~~~~、分かる。
なんだ、みんな同じなのか・・。
と、帰ってからは思ったが、当時は『はぁ?』って感じだった。
その後、私は、何も無ければ普段通りに生活できるように見える父でも、左側の視力が弱く、以前は好きだった読書なども出来なくなったことや、ちょっとした拍子に膝が抜けてしまい、転んでしまう事などを付け足して説明した。
石油ストーブが好きなので、いくら言っても暖房ではなくそれを使いたがるのですが、熱いやかんがかかっているので、心配なんです。
先日も、お湯の入ったやかんを持ち上げて、よろけて大怪我する所でした。
そう、父は、ストーブにやかんをかけるのが好きで、さらに、そのお湯でお茶を飲んだり、お湯割りを作るのが、昔から好きなのだ。
でも、先日も、カクっとストーブの前で膝が抜け、よろけてとても危なかったのだ。
支援員さんは深く頷いてうんうん聞いていた。
その後、精神や情緒についての質問があった。
急に怒りだしたり、差しのべられた手を払ったりしないかどうかなどだ。
実は、この部分を家族は一番心配・・、というか参っている所であり、詳しく話したいところであったが、父の前では詳しく話せないので、私は認定員と父が話している横で、目で訴えてみたり、ベンチにいるコーチのように、サインを送ってみたりした。
認定員はそれを察してか
はい、わかりました~。
じゃ、これはまた後で~。
と言って、次の質問に移っていった。
帰りに認定員は私を玄関先に「ちょっといいですか?」と呼びだし、事の次第を聞きとってくれた。私は、先日の妹冤罪事件や年老いてからの父の収集癖、突然怒りだす感情などについて、家の外で詳しく話すことができた。
認定員も手慣れたもの。
こういう家族、多いんだろうなぁ・・。
母の認定。母は、いい感じにボケていた・・。
そんな感じで、父との話は終了し、次は母だと、起こしに行ったら、なんか、既に目覚めていた。
で、私は、今ならお話ができそうだと、ベッドのそばまで認定員を招き、母を助け起こした。
認定員は、ほとんど動かなくなった母の左半身をマッサージしたり、動かしたりして確認していたが、あまり良くない状態であるなと確認した事は、その表情からも明らかに読み取れた。
で、さっきと同じ質問を、母にされる。
母は、いい感じに調子が悪く、寝ぼけとボケが全開。
さらに、弱々しく声までかすれている。
おいおい、父の悪口を言っている時の勢いはどうした。
そんな私の心の声をよそに、母は質問に答えていく。
しかし、生年月日や名前は正確に答えたものの、「今は何月か」の質問については「6月(今は、1月だ)」と答え、季節については「冬????」と答えた。
認定員さんは、ちょっと驚いてこちらを見たが、私は、ドラマや漫画で倍賞千恵子がするような、優し気な、それでいて困ったような表情をしてみせた。
が、内心は
よっしゃ!しめしめ・・。
ナイスボケ、いいぞ、母よ。
と、ほくそ笑んでいた。
母の尊厳もあるから、可哀想なんだけど、こんな状態で、介護認定を軽くするわけにはいかないのだ。
といっても、左半身の麻痺の状況で、かなり望みの要介護度が取れそうでもあるが、もうここは、実態を見ていただくしかあるまい。
しかも母は、認定員さんの事を、近所にいる私の幼馴染に似てるとか言って、頭をなでようとしたから、これまた微笑ましいね。
更に、認定員の「今日の午前中は、何してましたか??」の問いに
ん~~?
寝てた??
と宣った。
午前中は、PCR検査のため、病院に行っていた事は、既に話してある。
付き添った妹も、既にぐったりだ。
そして、母が「トイレに行きたい。」と言ったので、1人では全く歩けない、母の介助の様子もお見せする事ができた。
途中、疲れた母は休んだが、私はダメ押しで、腫瘍の影響はあるけれど、母の記憶が妄想交じりで時系列がめちゃくちゃになっている事や、治る可能性があるかも、手術してみないと分からない事などを話し、悪くなり始めた頃の、母のビックリするようなLINEのスクショを見てもらった。
何とか言葉は出るけれど、文章にはもうできないみたいなんです。
と続けた。
所が、ここで、同席している妹が、横槍を入れる。
いや、それは、仕方ない部分もあると思うの。
携帯変えたばっかりで、使い方も分からなかったし、年だし。
・・・って、おいコラ、T子(妹の名前)何言ってんだ!
せっかくいい所に来てるんだから、訳の分からないフォローは止めよ!!!!
ちょっとちょっと、何でここで、そんな事言うんかな??
私はキッと妹を見たが、ここで醜い争いしても仕方ないし、今までの母の対応や仕草で、まぁ、大体要介護の4~5は取れるだろうと思っていたので、黙っていた。
しかし、その後、認定員が帰った後、妹はこう言ったのだ。
あの人、何しに来たの??
あの人がママを見てくれるの??
・・・って、違う!!
今日の!
面談で!
どれくらい!
介護が必要なのか!
確認すんだよ~~~~!!
妹は、弟から何も聞かされていなくて、何も知らないまま、面談に同席していたのだった・・・。
最愛の母の為に、弟は色々手を尽くしているようだが、肝心の連携が取れていない・・。
私も妹に確認したけど
全部K一がやってるから、私は何も聞いてない!
何も知らないよ!
って・・・。
これが会社なら、あり得ませんね・・。
K一もK一だ。
私は、各介護の先輩方の書いたブログなどの情報と共に、妹にそのシステムを説明した。
でも、「市の人が来る」って言ったら・・、普通は、ピンとは来ない・・モノなのかね??
かくして、介護認定員との面談は終了。
母は分かるけど、今回何で父の分も面談があったのか??
それは、もともと悪くなる前の母が、父を心配して申し込んでいたものらしい。
(多分、更新切れになっていた部分)
特段介護の必要を感じさせない父だったが、母にしてみれば、介助が必要で、疲れていたのかもしれないね。
ところで、弟には、面談の詳細と「母は多分4とか5が取れそうだけど、父は認定取れないかも」とラインした。
弟からの返信は、「父はどうせ、デイとかも行かないだろうし、いいや。」
という事であったが、私としては、病院の薬を取りに行ってくれるヘルパーさんがたまに来てくれるだけでもありがたいし、取れるもんは取っておけという感じなので、その旨返信をし、今日の面談の有様(主に妹の事)と、報連相の件をくどくどとお局様の如く長文で書いて送った。
頼むよホント。
妹と弟は、別に仲は悪くないんだけど、兄弟となると、大事な所が抜けたりするから注意しないといけない。
あ、それから、認定結果が出るまでは、1ヶ月半位かかるそうだ。
だから、この記事を書いている時点では、どうなったのかは、まだ分かりません。
(第12話に記載しました。気になる方は、以下のまとめリンクよりご覧ください。)
それから、友人情報によると、友人の父親も、ヘルパーさんが来たり、入院やデイは絶対嫌だ!と頑なだったものの、お気に入りのヘルパーさんが来るようになってからは、素直に介助に従うようになり、とても嬉しそうだった。
という話しを聞いたことを後日、弟には伝えておいた。
「エロ親父め。」
と友人が最後毒吐いていた事は、伏せておいた。
続く。
さて、次回!
★ いよいよ入院する母と、その手続きにぐったりな家族!
みたいな感じで、ドキュメント!
それではまた。
これまでのまとめはこちら⤵
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