次々入れ替わり、入院と治療方針の説明。入院てこんなに大変なの?!【実録・母の脳腫瘍8】

次々入れ替わり、入院と治療方針の説明。入院てこんなに大変なの?!【実録・母の脳腫瘍8】

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こんにちは、かたせうみです。

という事で、前回の続き。

これまでの経緯などは、こちら⤵のリンク、またはカテゴリー「母の脳腫瘍」よりお進みください。

母の脳腫瘍の記録まとめを開くを閉じる

第1話

第2話

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第9話

第10話

第11話

★第12話(最終回)

執刀医の説明が終了すると、若い医師の挨拶があり、同じ事を聞かれる

メインの執刀医の説明が終わると、看護師から、更に医師の説明があるという。

えええ、さっき、もう大体話は聞いたのに、まだ説明が・・・・。

どうやら、手術に同席する医師だという事で、第二執刀医ってやつなのかな?

・・・、と思ったら、随分若い医師がやってきて、母の様子や病歴について確認してきた。

さっきの先生と全く同じ事を聞いてきたりするので、『もう、それ、さっきも同じ事話したよ・・・。』と若干うんざりするも、これ、この先生のための修行兼研修なのだなと気づいたのは、病院HPでの該当医師の紹介に、「2年目」という文字を見たからであった・・・。

第二執刀医とかじゃなく、第三助手とかなのだろうか??

病院のシステムはよく分からないが、若い医師の成長のためには、実地訓練や経験が必要であることくらい、私だって分かる。

ここは、我が母が胸を貸すので、大いに成長してもらおうではないか!

と、理性では分かるが、感情では不安でしかない。

だって、この間漫画『アンメット』で、助手の経験が浅く、そちらに気を遣わなければならない執刀医の手術のペースが乱れ、取れるはずの腫瘍が全部取れないとかいうくだりを読んでしまったんだもの。

誰だって、自分の身内の手術には、ベテランとかゴッドハンドと呼ばれる人間のみに、手術室に入って欲しいと願うだろう。

私だってそうだけど、うちの母はもう年だし、言っても詮無き事なので、そんな事は言わないよん。

助手の経験が浅く、全摘できないと思われていた脳腫瘍(母の事ではありません)。

漫画アンメットの件が気になる人は、この話は第4巻に収録されているので、是非読んでみよう。

医師の説明が終了すると、今度は薬剤師の説明が始まる

さて、2年目医師の説明は、特筆する部分なく終了。

同じことを聞かれ、父はかなりお疲れの様子。

しかし、質問に逐一回答したのは私なので、そこんとこヨロシク。

医師の説明が終了すると、入れ替わりで薬剤師からの説明がある。

説明の内容は、主にアレルゲンや病歴の確認と、造影検査に使う薬剤の説明等だったが、この時はお薬手帳があったので、かなり助かった。

そして私は、薬剤師が話している後ろの扉の影に、メモを持って待機している人間がいるのを見逃さなかった。

その姿は、見るからに見習い・・。

おっと、これも、見習い薬剤師の修行かぁ~~。

しかし、扉の影にひっそりと待機しているなんて、可哀想というか、ちょぴり気味が悪い。

普通に同席すればいいのに、この病院の慣例なのか、以前同席させて苦情が出たのか・・。

ていうか、丸見えだから出てきなよ・・。

思わず私は

あの、同席されてはいかがですか?

と、言いそうになったが、実際には言わなかった。

言ったところで、のこのこ出てきたら、あの人後でこっぴどく叱られるに違いない。

もう、あの人は空気と自分に言い聞かせ、全く気付かない振りをした私はアカデミー賞。

大変だけど、一人前になれるように頑張れよ。

そう言えば、血管造影検査について、母は最初の脳腫瘍の時に、とても怖かったと言っていた。

痛みは無いのだけれど、頭に雷が落ちたような衝撃が走るらしい。

そういった経験が無かった母は、入院先のベッドで半ば興奮気味に、怖かった事を事細かに話していたが、お隣のベッドからは、「よっぽど怖かったのねw。私は何度もやっているわよ。」と、上品に笑われていた。

当時の病室には、常連さんが何人かいて、若い女の子もいた。

やっぱり病状や状態は人それぞれで、取り切れない腫瘍を、ある程度大きくなったら手術で取るというのを繰り返している人も多く(話し相手が少ないのか、慣れているのか、色々話してくれる人が多かった)、何とも言えない気持ちになった。

当時腫瘍がスッキリ取れた母などは、ラッキー中のラッキーだったのだろう。

諸君。

人間は、生かされているうちはがんばって生きなければいけないのだよ。

最後は、看護師からの説明で終了。もう、ぐったりですよ。

ここまでで、ザラザラと沢山ある書類にサインを済ませ、病院に提出。

控えはその場で貰えるわけではなく、執刀医やら担当医やらが署名をしてからの返却で、書類は全て回収された。

もちろん異論はないんだけど、署名した書類を総括すると、「サインしたからには、一切の異議は認めない」という事になるのだろう。

うん、いいよ、分かってる。

そしてやっと、「最後に、看護師からの説明です。」と案内される。

看護師さんからの説明は、今後の検査や手術についての日程的なものや、病棟の説明等が主だった。

母はさっき入院したばかりなんだけど、早速今日の夕方に血管造影検査があるようだった。

それと、看護師さんからの説明時間が設けられるのには、ある目的があるようだった。

医師からの説明は、分かりやすく、疑問点などもありませんでしたか??

こ・・、これは・・。

遠回しなお客様アンケートっつーか、閻魔帳的審査ではありませんか!

はい!

凄く詳しく説明していただきました!

そうですか、良かったです。

病名についてはなんと説明されましたか?

(えええっ!?わかんねー!)

・・・の・・、脳腫瘍??

・・・・・・・・。

他には、なんと??

わ~~~!

ホントは違う!!!!

脳腫瘍は脳腫瘍なんだけど、何たら性髄膜腫というのが正式名称!

そんなの、覚えてないよ!

一緒に聞いてた父はあてにならないし、私は手元の資料を漁ったが、それを見た看護師さんから「あ、いえ、大丈夫ですよ。」と優しく止められた。

そんな、テストみたいな事が最後にあるとは聞いてなかった・・。

なんか・・、屈辱。

実は、正式な病名はさっき聞いたばかりなんだけど、聞いたのに答えられないのって、なんかうっすらとプライドに傷がつくな。

義務教育の賜物か・・・。

そして最後、手術前日には麻酔科医から説明があるので、また来てくれと説明され、入院計画書を渡され、その日は無罪放免となった。

また説明があるのかぁ~・・・(涙)。

入院手続きからおよそ4時間。

そのうち、医師の説明に2時間を費やし、私達は病院を後にした。

実家に帰ってぐったりだが、まだ、やることが残っている。

妹と私は、もうひとふんばりと、断捨離を続けた。

続く。

次回
母の入院中に、色々と届く督促状!

危うく実家のインフラを止めそうになる みたいなタイトルでお送りします。

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