母、遂に脳腫瘍の手術!計20時間越え・・。2日連続で超消耗・・。【実録・母の脳腫瘍11】

母、遂に脳腫瘍の手術!計20時間越え・・。2日連続で超消耗・・。【実録・母の脳腫瘍11】

132views

当ブログには、広告が含まれることがあります ※案件は一切ありません

遂に、母の手術の日がやってきました。

と言っても、手術に同席するわけでもなし、ZOOM等でその模様を見られるわけでも無いので、記事にできるような情報もなく、ドキュメントにとても困るのですが、とにかく手術の当日です。

本日、血管塞栓術を施して、明日は開頭手術と、後期高齢者の母にとっても結構な負担だと思うのですが、こんな年齢でも手術が可能になった事に、驚きと感謝しかありません。

そんな訳で、まずは、血管塞栓術の日です。

これまでの記録は、カテゴリー「母の脳腫瘍」または、以下のリンクよりお進みください。

母の脳腫瘍の記録まとめを開くを閉じる

第1話

第2話

★第3話

★第4話

★第5話

★第6話

★第7話

★第8話

第9話

第10話

第11話

★第12話(最終回)

血管塞栓術の所要時間は、およそ6時間。通常は3~4時間らしいです

という事で、本日の手術は、ICUに午前9時集合。

明日の本手術をスムーズに進めるため、今日は、腫瘍の周囲にある、血管を止める手術となります。

医師や看護師の説明では、所要時間はおよそ4時間程度。

母は前日に、手術のためにICUに移動していますが、コロナ禍の為、ICUへの入室は不可。

で、ICUから手術室に移動する、ほんのわずかな間だけ、面会というか、見送りができるとの事。

しかし、手術が2日連続となる事や、病院への移動等の事を考えて、今日は私一人で立ち会う事にしました。

母は全身麻酔での手術のため、今日の手術が終わった後は、そのまま眠っているらしく、翌日も、眠っている状態を見送る事になるらしい。

となると、家族揃って見守るなら、今日の方が望ましい感じはするけれど、明日が本手術だし、今日は弟は来られない日だから、私一人が参上すればいいだろう。

昨日の時点で、私一人で行くとちゃんと断っておいたが、気が変わった父がついてくると言い出したら面倒なので、父が寝ている隙にそっと家を出てきた。

・・、ら、ちょっと妹に叱られた。

すみませんね。

そんな感じでICUへ到着し、インターフォンを押すと、看護師に押され、ストレッチャーに乗った母登場。

・・・??

髪の毛がある・・。

20年前の手術では、術前に院内の床屋さんで丸坊主にした母であったが、今回は髪の毛があります。

最近は、丸坊主にしなくても手術が出来るようになったんだろうか・・??

そして最近は、手術でも、一人で歩いて手術室へ向かい、手術台にも一人で乗るのだそうだ。

母は身体が動かないので、この様にストレッチャーに乗せられているが、一人で歩いて手術台に乗るのと、これで運ばれていくのは、どちらが怖いと思うのだろう・・。

個人的には、一人で手術台に乗る方が、勇気がいるような気がするが・・。

所で、写真を撮る時に、母には、「みんなに送るからピースしろ。」と言ってピースさせたんだけど、タイミングが悪くて、毛布からちょこんと手が出てる、心細い感じの写真になってしまった。

ホントはこれ、ピースし終わって、手を下げた時の写真なのだ、ハハハ・・。

手術室へ向かう母の写真
そんな感じで、手術室へ向かう母と、挨拶してくれている看護師さん

所で

写真を撮ってもいいですか?

と、こんな状況で臆面もなく看護師に聞いた私であったが、看護師さんからは、快くOKを貰えた。

昨今、色々な人が色々な所で写真を撮るから、看護師も驚かない。

一応兄弟のグループLINEに送ったので、弟や妹からは、「ありがとう」とか「お疲れ様」と労いの言葉が返って来た。

・・、が、本当はブログ記事用にするための邪な気持ちで写真を撮っただのとは、口が裂けても言えない事実・・。

話がとても逸れてしまったが、血管塞栓術が終了したのは、およそ6時間後の午後2時近くであった。

手術中は、どこにいてもいいんだけど、必ず院内で待機してなければならない。

手術が終了したら、携帯電話に連絡が来る仕組みだ。

途中、お腹が空いたんだけど、『そろそろ呼ばれるかも』と思うと、ゆっくりしてもいられず、かといって、院内のコンビニでおにぎりをかっこむという気にもなれず、私は途中、図書室的な所のソファーで気を失う事とした。

・・、良く寝たわ。

実は、これは私の特技のひとつなのだ。

血管塞栓術を担当したのは(私が勝手にこう呼んでいるだけだが)熊医師であったが、術後の説明では、上手くいったとの事であった。

熊医師熊医師

明日の手術も、多分やりやすくなったと思いますよ!

と言われ、一安心で家路についたが、まさか本手術に18時間もかかるとは、この時思っていなかった。

脳腫瘍の本手術は、およそ18時間!こんな深夜に病院かよ

そんなこんなで、前日の血管塞栓術終了。

疲れたので、病院帰りに近所の居酒屋で、陽が高いうちから、遅めの昼食&早めの夕食を兼ねて、一人ビール。

北海道だと大抵車で移動するから、こういう事も出来ないのだけど、電車移動できる地域はいいよね。

しかも、移動で結構歩くから、こんな生活しててもあまり太らない。

ま、それはいいとして、明日は本手術だ。

病院からは、朝7時30分に呼ばれている。

集合時間には、父と弟が行き、午後あたりから、妹と私も参加する予定だ。

で、長時間になるから、様子を見て、父は妹が連れ帰る予定であった。

午後12時頃。

昼食を済ませた私と妹は、弟たちがいるというあたりに到着した。

・・・、あかん、父も弟も、目が死んでいる・・。

院内はフリーWi-Fiが飛んでいるので、弟は動画などを視聴していたようだが、とっくの昔に飽きていて、父も同様に疲れて目が死んでいる。

手術の待ち時間て、特に進歩状況の説明もなく、物凄く疲れるのだ。

妹は、1時間位いた後、子供たちが帰ってくるので、家に戻る事になった。

それで、車なので、父も帰るなら乗せていくよという感じになったのだが、父は、「いや、いいよ。」と言う。

まぁ、自分、夫なんだから当然そう来るよね。

しかし、その言葉には、力がない。

父にしても、一度のサジェスチョンで、ハイハイと帰るわけには、プライドもあるし、いかないでしょう。

だけど、この後の数時間の事や体力的な事を考えると、父は帰った方がいいんじゃないかというのが、私と妹の見解の一致であったが、弟が「本人の意思を尊重してあげなよ。」みたいな事を言う。

本人の意思!!

おいおい、それ本当に、本人の意思なのか?

手術、この先何時間かかるか分かってんのか?お前。

齢80の父親に、そんな拷問するわけかい!

・・、て、私も考え方が偏っているかもしれないけれど、父はもう、心配で眠れず、家で悶々としてしまうような関係では、母とはもう、ないのだよ、多分。

本心は、早めに家に帰りたいなと、思っている気がするんだよね、知らんけど。

だから、妹が帰るタイミングで、自分も一旦帰る理由が欲しいわけ!

子供達が揃って帰宅を勧めれば、「そうかい?」となるに違いないでしょうよ。

しかし、弟はそういうの分からない様子だし、私と妹の作戦も、全く察していない様子だ。

ここでしつこく帰った方がいいというのも、言い合いになりそうだし、妹もしびれを切らせて

妹

じゃ、私もう帰るんで、あとは宜しく!

と言って、帰っていった。

因みに、父に帰宅を促す言葉は、1~2回しか掛けていない。

一応、「大変でしょ?」とか、「疲れてパパが倒れたら、大変なんだよ。」的な言葉は掛けて、妹が連れ帰る流れに持っていく予定だったが、弟が横やりを入れ、本人の意思の尊重とか言い出して、ウザかったからだ。

口から出る言葉が全て、本心だと思うなよ。

そんな感じで、妹帰宅後に、定時連絡で病院から入れたLINEのやり取りがこれです。

このLINEで、何かを察する事ができるであろうか??

手術は終了、もう、深夜3時なんだけど、タクシーで帰れってか・・

そんな訳で、手術は終了しました。

なんと、終了したのは午前2時すぎ。

もう、電車もバスもとっくにない・・・。

初めは、カフェのあるフロアーで待てていたものの、午後9時を過ぎた所で、ロビー階の電気は、非常用を除いて全て消灯した。

因みに、病院には、各階や手術室近くに、待機用のスペースというか、待合がいくつかあり、そちらの電気はちゃんとついているんで宜しく。

途中、『もしかしたら忘れられているのかも‥』との疑念が頭をもたげたが、手術室近辺で、数人の看護師さんに、何度も会っている。

こんな時間に一般人が病院にいたら、普通はおかしいと思って、手術等のスケジュールを確認するはずだ。

それで何も言って来ないという事は、手術中なんだろう。

ひとつ隣の手術室では、オペが終了したらしく、ざわついている。

うちも間もなくかと思いきや、終了したのは更に数時間後だ。

その頃の妹とのLINE

父は、遅すぎるから、ナースステーションに聞いて来いと言い出すが、先日の説明で、手術は深夜までかかるかもと言っていたので、その事を説明する。

言わんこっちゃない。

所で、上の写真にも載ってるけど、こんな時間でも、一人、◯階のロビーに待ってる人間がいたんだよね。

その人、午前12時位までいた。

私はてっきり奥さんの手術でも待っているのかと思って、シンパシーを勝手に感じていたんだけど、手元をよくよく見たら、パンフレットとか契約書的なものを持っている・・。

ああ・・、この人、営業さんだわ・・。

で、待っているのは、母の手術に入っている医師のうちの誰かだろう・・。

しかし、手術が思いのほか長引くと悟ったのか、彼は深夜12時頃に、姿を消した・・。

話は変わるが、電気を消されたことを妹にラインしたところ、こんなの送ってきた。

・・、私の一番嫌いな怪談だ・・・。

さすが妹、私のウィークポイントをつかんでいる。

全くひどい話だが、妹は、夜中まで及ぶ手術のせいで、冷え切ってしまった古い日本家屋を暖めておいてくれたので、許すこととする。

そんなこんなで、夜中を回ったので、もういいだろうと、待合室の長いすで横になって眠っていた所、手術終了の連絡が入る。

時間は、深夜の午前2時だ。

病棟のカンファレンス室へ呼ばれ、医師から説明を受けるも、あっちもこっちも疲れているので、もう、説明を聞いているだけで精いっぱいだ。

以前かかった病院は、手術の様子を録画で見せてくれたが、ここではそういった事はしてくれないようだった(深夜だからか?それとも??)

遅くなりましたが、輸血が必要な状態にもならず、手術は終了しました。
しかし、腫瘍が固くてね~、思うように手術が捗らず、全部摘出するのは無理でした。

少し残ってしまい、取れたのは、大体、6~7割くらいです・・。

・・・・、全部、取れなかった・・・。

ていうか、半分位残った・・。

全摘をちょっとだけ期待していた私は、ガクリとうなだれた。

さすがに、母の年齢では取りきれなかったのか、腫瘍が大きすぎたのか、メンツ的な問題で、ここの病院では無理だったのか、教育目的で手術が遅くなったから取れなかったのか・・、聞けるわけがない。

これが万が一、娘や息子の手術なら、質問はこんなもんじゃすまないし、それ以前に、ドクターショッピングもしただろう。

色々な事が頭をよぎるが、こういう事はもう、仕方がないのだ。

もう、質問する気力もない。

後はもう、母が天寿を全うするまでに、大きくならない事を祈るばかりだ・・。

父は最後に、「今後の食生活や、良い食べ物はありますか??」と、どっかのインチキ療法士が聞いたら大喜びしそうな事を質問。

たが、医師はバッサリ「ありません。」と回答し、去って行った・・。

が、父よ、母の腫瘍をこれ以上大きくしたくないのであれば、お前さんが母にストレスを与えるような事をしないのが一番だよ。

・・、と思ったが、もちろん私は黙っていた。

そして、私達は裏口からそっと出て、タクシーを呼び、妹が暖めておいてくれた自宅へ戻り、深夜の3時に、作っておいたビーフシチューを食べたのだった・・。

手術の待機は大変だから、有料でも個室で和室があればいいと思う

そんな所で、本日の記事は終了。

手術の様子を事細かに書いているようなものでなくてごめんなさい。

所で、私は常々思っているのですが、手術の待機って、待つ方も凄く消耗するので、有料でもいいから個室があればいいと思うんですよね。

それも、横になれるように、和室になっている部屋が。

斎場でも、式場でも、そう言った控室があるのに、何故か病院には無い。

手術中はみんな頑張ってるんだから、付き添いも頑張って座ってろとでも言うつもりなのか

長時間の手術なんて沢山あるんだろうし、小さな子供を連れて待たなきゃいけない時だってあるはずだ。

余談だが、20年前の母の手術の時なんて、皆身内の手術で神妙な面持ちの中、事情を知らない小学生の集団(親戚と兄弟か?)がいて、廊下を走り回るわ暴れるわで、ワーワーキャーキャーとてもうるさかった。

しかも、保護者が注意しない事に、周囲はもう、ピリピリの雰囲気だった事がある。

ブチ切れた人間が包丁を出さなかっただけマシな話だけど、現代なら分からない。

子供に静かにせよというのも、無理な話なんだから、そういう時は、別室にいるのが一番なのだ。

待合は、色々な人と相席だし、それぞれの事情もある。

なぜ、病院がそういった事に配慮しないのか、とても不思議だ。

隣に、提携のネットカフェでも作れば、6時間パックや10時間パックで双方WINWINとなるであろうに、なんか、業界のタブーでもあるのか??

と言う訳で、もし、医療関係者や、野心ある事務長さんやオーナーさんで、この記事を読んだ方は、是非理事長に進言してみて下さい。

それではまた。

次回ひとまず最終回!

術後の母の様子と、病院に支払った金額!

記事を書いている間に、母の手術から3カ月が経過しています。

どんな状況なのか、気になる方は読んでね。

これまでの記録は、カテゴリー「母の脳腫瘍」または、以下のリンクよりご覧ください。

母の脳腫瘍の記録まとめを開くを閉じる

第1話

第2話

★第3話

★第4話

★第5話

★第6話

★第7話

★第8話

第9話

第10話

第11話

★第12話(最終回)