こんにちは、かたせうみです。
「実録・母の脳腫瘍8」。
突如母を襲った脳腫瘍。
母の介護と急遽決まる手術に落ち着かない我が家も、母の入院により、ひと時の静寂が戻りました。
粛々と、今後のための断捨離等を進める中、娘と食事に出たりしていましたが、ある日突然いくつかの督促状が届きます。
もう、一体この家どうなってんの・・。
これまでの記録は、こちら⤵から
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★第10話
★第11話
★第12話(最終回)
期限までに支払わないと止めると、水道局からハガキが到着!
ある晴れた日、郵便物をチェックしていた私は、ダイレクトメールなどに紛れて、圧着ハガキが混ざっているのを見つけた(はがすタイプのハガキで、中に重要な事が書いてある事が多いアレ)。
・・・水道局からだ・・。
もうね、役所とか企業からこういうハガキが送られてくる時って、あれよ。
滞納とか、滞納とか、滞納とか。
(稀に、支給決定のお知らせと、配当金のお知らせ)
既に嫌な予感しかしない。
大変余談なんですが、予感とか勘とかって、経験則なんですよ。
過去の経験に基づいて、脳が分析し、サインを送ってくるというのがその仕組みなんです。
AIが、ビッグデータを喰って喰ってくいまくって、予想データを出すのと一緒ですね。
霊感とかは別にして、過去の経験があって初めて勘が働くのです。
(データソースは漫画)。
なので、経験豊富な人は危険予測もできるし、「ただの勘だけどね。」とか言って、当たるわけです。
はい、それは置いておいて、私の勘は、まんまと当たった。
内容はこうだ。
「水道代が滞納されているので、期日までに支払いが無い場合は、水道止めます!!」
って感じ。
督促状じゃなくて、水道停止のお知らせ!!
普通は、滞納していたら、ハガキの一部が払込票になっているんだけど、これには払込票もついていない。
金額と、支払期限だけが書かれている。
水道止められるって、どんだけ~~~!!!!
父は、家のインフラ系の支払いには、一切関与していないらしく
どの口座から引き落とされているのかも分からないし、いつから滞納してるのかも知らない。
どうなってるのか一切分からない。
との事。
あ~あ~あ~、あんたに聞いた私がバカだったよ!
余談だが、父はこういったDMっぽいものには、ほとんど目を通さない。
ほんっとに、昭和の亭主関白滅びろコレ!!!
水道は生死にかかわるライフラインだから、止まるのは一番最後と聞いたことがある。
母の調子が悪くなっておよそ3カ月。
止まるころ合いとしては、適当だろう。
とか、言ってる場合じゃないね。
取り敢えず、弟に連絡しなければ・・。
ちょっと!!!
水道止まるお知らせ来たけど!
どうなってんのこれ!
え・・、ナニコレ、うわ!
母の口座には、引き落とし分くらいのお金は残しておいたはずなんだけど・・。
脳腫瘍のせいで身体が不自由になり、ほぼ寝たきりで、判断力も無くなってしまった母の代わりに、実家のお財布を管理してるのは弟だ。
母の調子が急激に悪くなったもんだから、突然の出費に備えて、ある程度まとまった現金の準備をしているようだ。
水道止まるとか、あり得ないんだけど!!
どれくらい滞納しているのかもわからないし、期日は週末だよ!
ママが引き落としとかクレジット決済にしているとかも考えられないよ。
ハガキもって水道局へ行けばすぐ分かるし、その場で払えるから行ってくるよ。
とっとと行け!
今日行け!
そう。
放蕩息子でフーテンの弟が、実家に寄り付くようになったのはここ数年の事。
だから、当然のように公共料金はカード払いとか引き落としにしていると思っていたようだ。
しかし、うちの母は、そう言うハイカラな事はしない。
というか、引っ越しもせず居住年数の長い我が家で、昔ながらの支払い方法をわざわざ変更するなんて事、するはずない。
母は、カード払いや引き落としが便利なのは知ってるけど、その手続きが面倒なタチなのだ。
若ぶってスマホもクレジットカードも持っているけど、そういう後から必要な紐づけの手続きは、誰かが代わりにやらないと、絶対にやらないのだ。
よって、予測されるのは、公共料金の支払いは、払込票でのコンビニ支払い。
つい最近(といっても。10年近く経つか?)も
携帯料金の支払い忘れちゃって、止められる所だったわ~!
と言っていたのだ。
全く、面倒くさがりでだらしない母だが、もはや何も言うまい。
しかし、揃いも揃って、止められる寸前まで気づかないとは、どういう事だ・・。
水道に続いて届く、6万超の督促状
と言ったところで、水道問題は解決。
弟にとっとと払ってもらってきた。
しかし翌日、更に届く督促状。
・・、というか、支払期限の案内。
今度は◯コム。
またしても「期限までに払い込みが無ければ、全てのサービスが利用できなくなります。」って書いてある。
今回は払込票がついていて、請求金額はなんと6万超え!!
なんじゃこりゃ??!
実家が◯コムに加入しているのは知っているけど、6万超えの請求ってなんじゃこりゃ!?
こんな金額を月々支払っているのか、数か月分がまとまっているのかも、全く分からない。
しかも、◯コムってケーブルテレビの会社じゃん?
母の携帯は別の会社に支払ってるし(これだけは、弟の付き合いなので、弟が管理している)、そんなに有料チャンネル契約しまくってるのか?
これは・・、もしかして、初回1ヶ月無料とかで、そのまま解約してないやつ。
しかし、父に聞いてももちろん契約内容など分かるはずもない。
よくあるよね、携帯電話の契約の時に、訳も分からず使いもしない有料オプションを、
1ヵ月無料ですから、試してみてから解約されてはいかがですか?
て言われて、そのまま支払い続けるパターン。
◯コムめ、老人相手に許さん!!!
もう怒った!こうなりゃ
ゼ・ン・ブ
ゼ・ン・ブ カイヤクシテヤル!!!
詐欺まがいの手口と荒ぶる私は、すぐに解約の手続きをしようと、督促状を確認。
ん?でも、◯コムは民間の会社だし、普通この場合は、「期限までに支払わないと、法的措置を執ります」みたいな文章になるんじゃなかろうか??
カードだったら、口座から落ちなかったらすぐに止まるしなぁ・・・。
変だなと思いながらも、この時私は、「『サービスを停止します』って書いてあるから、何もしなければサービスが停止されるだけで、解約手続きも必要ないのでは・・。」
と思い、放っておこうかとも考えた。
私は再度、父に、「有料チャンネルは見ていないのか。」「最近は、もうあまりテレビも見ていないし、◯コムを解約してもいいか。」の確認をした。
父が見ていないと答えたら、即◯コムは解約するつもりだ。
断捨離断捨離~!
だが、父は、有料チャンネル等は見ていないが、「◯コムを解約すると、何かが困るからできないって、ママが言ってたぞ。」と言う。
え?
何それ。
何かが困るって・・・、何だろう??
父に聞いたところで分かるはずもないのだけど、何かが困るって・・、その「何か」が大事なんだよ「何か」が!
スッキリしないなもう!!
こうなったらもう、払い込みの明細だけでも確認しなければ・・。
私は、◯コムに明細の確認すべく、実家の受話器を取った。
しかし・・、このご時世、電話なんかで簡単に明細を教えてもらえるだろうか・・。
一応、本人確認等に必要な、電話番号や住所はスラスラ言えるし、生年月日も大丈夫。
手元には督促状があるから、お客様番号等の必要IDは揃ってる。
(しかし、契約内容が分かるものは、どこにあるのか、残ってるのかさえ分からない。)
契約者が母なら、母の真似をするという手もあるが、契約者は父なので無理。
しかも、親族とは言え、バレたら最悪詐欺罪とかになって、面倒くさいな。
面倒事はゴメンだよ。
という訳で、明細の確認は、ダメ元で正攻法でいくことにした。
うみ、危うく実家のインフラを止めそうになる
取り敢えず、DMに記載してある電話番号に電話をする私。
当然ながら、コールセンターだ。
このコールセンターが曲者で、大体どこも一発では繋がらない。
つながるまでに超待たされる。クレームを入れようという輩の戦意を削ぐためなのか、超待たされる。
今回は特に込み入った相談だから、オペレーターにつながれるんだけど、案の定、超待たされる。
イライライラ×3。
受話器の向こうでは「このままお待ちいただくか、もう一度おかけ直しください。」が繰り返されているが、もう一度掛けたらやり直しじゃボケ!
私は電話をスピーカーにして、PC作業に勤しみ続けた。
そして、やっと繋がるコールセンターへの電話。
すみません、督促状が届きまして、内容の確認をしたいのですが。
はい。
お電話くださっている方は、ご本人様ですか?
いえ、娘です。
家の事は母がやっているのですが、高齢で入院をしまして、契約者の父も認知の低下があるので、私が代理で伺いたいのですが。
私は、現在の家の状況を細かく話した。
ここは、右往左往していて、余計な話までするおばさんの演技も必要だろうか。
もう、母が動けなくなったり入院やらで、実家に戻っててんやわんやなんですが、そこに督促状が届いて、もぅ驚いてぇ~!
ご入院ですか・・・。
当社のアプリやインターネットから、請求金額の詳細をご確認いただけますが、ご利用はなさってませんか?
あ~、言われると思った。
だって、ちゃんとハガキに書いてあるもん、請求額はアプリで確認できるって。
しかしそんなもん、年寄りがやるわきゃない。
すみません、高齢なので、一切そういう事は・・。
ちょっと今回の請求額が高額なので、どういう事なのか、内訳を知りたいんです。
その後、ハガキについてる番号を確認されたり、生年月日を確認されたりしたが、父がそばにいるのが分かると、少しでいいから代わって欲しいとコールセンター。
チッ、仕方ないな、向こうも守秘義務とかがあるんだから仕方ない。
一旦父に電話を替わってもらおう。
父とコールセンターのやり取りは、1分もかからず終了した。
父が、「任せっきりで、よく分からないし、自分も理解できないから、娘に説明して欲しい。」と言ったからだ。
あ、この場合の理解は、父が認知の低下で理解できないって事じゃなく、家の事は一切任せてるから分からないという意味だ。
多分。
そんなこんなで、6万超えの請求額の内訳を、やっと確認する事ができた。
結構時間が経っちゃって、忘れているものもあるけど、金額の内訳は、こんな感じだ。
● 電気代(実家は結構高い金額を支払っている)
● 電話代
● NHK料金
● 機器の利用料金及び加入料金(だったか?)
じぇじぇじぇ!
公共料金のおまとめサービスとか利用している・・・。
これで、大体月2万程度。
今回の滞納は、3カ月分だった。
計算は合う・・・。
有料チャンネルの登録はしていないらしい・・・。
詐欺まがいとかでは全くなかった。
スミマセン・・。
(マジか・・、勢いに任せて解約してたら、エライことになってたよ・・。)
お話よく分かりました。
早急にお支払いします。
あっっっ・・、ぶね~~!
公共料金のおまとめとか、電力自由化とか、全く関係のない生活をしていると思っていたら、これだよ。
おまとめサービスの利用については便利だし異論はないが、一体どうしてこんな契約したんだろう。
母がお得を調べて、自ら動いたとは到底思えない。
だって、「ポイントが貯まる」と言いながら、せっせとカードのポイントを貯めているくせに、そのポイントの交換方法すら知らないんだから。
きっと、なんかのタイミングで来たセールスマンの口車に乗せられたのであろう。
電気なんて、てっきり東電に支払っていると思っていたもんね。
そりゃ、滞納してもすぐに止まらないわけだよ。
というか、カード払いにしていたのなら、カードが即止まるだろうし、弟が口座にある程度残して引き落とされなかったんだから、これも、払込票で支払っていたという事だろう。
もしくは、口座をいくつか分けているか・・。
こうやって、家の事を任せきりにしていると、インフラの流れも分からない。
そして、その一人が倒れると、訳も分からず右往左往する事になるのだ。
恐ろしい、危うく実家のインフラが全部止まる所だったよ・・。
私は弟を呼び出して、事の顛末を説明した。
えええ、この間水道代払ったばっかで6万て・・・。
払わなきゃ電気止まるから!
もう、インフラとか金の流れが不透明過ぎるから、お前のスマホにアプリ落として管理しろ!
それか、ママの携帯にアプリ落として設定して、逐一確認できるようにしとけ!
・・・分かったよ・・。
と、弟は言ったが、そんな殊勝でマメな事、弟がやったかは不明・・。
続く。
さて、次回は
母の手術延びる!
突然の手術の延期により、家族の予定が全て狂ってしまう。
何故、予定していた手術が延期になったのか?!
みたいな内容です。
このシリーズも、一先ずの終了まであと3回くらいとなりました。
良かったら読んでやってください。
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それではまた。